動画も監督コメントも確認し、昼夜ともにサッカー漬け。
ハリルホジッチ監督の下、これまで4バックの中央に入り、3試合にフル出場している。練習を締めくくる円陣の声掛け役に任命されたこともあった。
浦和での槙野のプレーに変化が見られたのも、ハリルジャパンに初登場した3月27日のチュニジア戦のあとだった。よりチーム全体のバランスを整える役割が増えた一方、守備時にはどっしり腰を据えて対応する、言ってみれば余裕が感じられるようになったのだ。
「(A代表に招集されたことで)気持ちの面で変化はあったと思います。あとはハリルホジッチ監督から、こことあそこが駄目だ、それにここをもっと伸ばせと、宿題を告げられています。自分の苦手なプレーが分かったうえで練習し、実戦に結び付けることもできています。それに浦和の紅白戦はレベルが高いから、日々、挑戦できている。周囲の目も厳しくなりました。ペトロヴィッチ監督からの要求も高まっています」
ふたりの指揮官から高難度の宿題が出されれば、「来たな」と喜ぶ。課題は現在地を知る材料であり、明日への成長の糧となっている。
そんな槙野のストイックな一面は、プライベートの時間でも見られる。自宅や移動中、暇さえあれば欧州を中心としたあらゆるカテゴリーの試合の映像をチェックしている。
「最近はコパ・アメリカを観ていましたね。自分のプレーを確認することもあるけど、基本的にはいろんな国やクラブの最先端のサッカーに触れて研究しています。多分レッズで他にいないぐらい、いろんな選手を知っていますよ。元々そうでしたけど、さらにハマっています。今でも大好きです、サッカーを観るのは」
例えば、ブンデスリーガの注目チームを問うと、すぐに3チームの名前が挙がった。
「ドイツは全チームに特長がありますからね。なかでも現在のレッズが理想とするバイエルンの試合は、必ずチェックしていました。ただ浦和との共通点を考えれば、レバークーゼンの統率のとれた攻守の切り替え、走力の部分は、参考にしていました。もちろん、個人的には(以前在籍した)ケルンは応援していて、必ず試合は確認していますよ」
昼夜ともサッカー漬け。その旺盛な探究心は、世界への挑戦に直結するものだ。それだけに第1ステージの快進撃を振り返る際、触れなければいけないのが、5試合勝ち星なくグループステージ敗退が決まったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)についてだ。昨季から続く悪循環に呑まれ、突き付けられた現実を、槙野はどのように咀嚼し、吸収したのか。
「目標にしていた重要なタイトルだっただけに、ショックは大きかったです。それだけに、自分たちに足りないものを痛感させられたのも事実でした。ただ、結果はネガティブだったけど、大会後に残ったものは、Jリーグの戦いに活かせる前向きなものばかりだったと思っています」
槙野が注目したのが、相手チームの監督や選手のコメントだった。そこから本音を見出し、改善点を探っていった。
「まず『浦和は素晴らしい』『強かった』という前置きのあとに、必ず『けれど』となる。そこからですね、ここが駄目だねという彼らの本音が出ます。今回は耳が痛くなる話も多かったけど、そこに自分たちの不甲斐なさが表われていました。それを理解したうえで、Jリーグの戦いに還元していったんです」
ちょうど日本代表に復帰した時期でもあった。今一度、自らに不足する部分に目を向けた3月から4月にかけての葛藤が、結果、彼を一段と奮い立たせる原動力にもなった。
浦和での槙野のプレーに変化が見られたのも、ハリルジャパンに初登場した3月27日のチュニジア戦のあとだった。よりチーム全体のバランスを整える役割が増えた一方、守備時にはどっしり腰を据えて対応する、言ってみれば余裕が感じられるようになったのだ。
「(A代表に招集されたことで)気持ちの面で変化はあったと思います。あとはハリルホジッチ監督から、こことあそこが駄目だ、それにここをもっと伸ばせと、宿題を告げられています。自分の苦手なプレーが分かったうえで練習し、実戦に結び付けることもできています。それに浦和の紅白戦はレベルが高いから、日々、挑戦できている。周囲の目も厳しくなりました。ペトロヴィッチ監督からの要求も高まっています」
ふたりの指揮官から高難度の宿題が出されれば、「来たな」と喜ぶ。課題は現在地を知る材料であり、明日への成長の糧となっている。
そんな槙野のストイックな一面は、プライベートの時間でも見られる。自宅や移動中、暇さえあれば欧州を中心としたあらゆるカテゴリーの試合の映像をチェックしている。
「最近はコパ・アメリカを観ていましたね。自分のプレーを確認することもあるけど、基本的にはいろんな国やクラブの最先端のサッカーに触れて研究しています。多分レッズで他にいないぐらい、いろんな選手を知っていますよ。元々そうでしたけど、さらにハマっています。今でも大好きです、サッカーを観るのは」
例えば、ブンデスリーガの注目チームを問うと、すぐに3チームの名前が挙がった。
「ドイツは全チームに特長がありますからね。なかでも現在のレッズが理想とするバイエルンの試合は、必ずチェックしていました。ただ浦和との共通点を考えれば、レバークーゼンの統率のとれた攻守の切り替え、走力の部分は、参考にしていました。もちろん、個人的には(以前在籍した)ケルンは応援していて、必ず試合は確認していますよ」
昼夜ともサッカー漬け。その旺盛な探究心は、世界への挑戦に直結するものだ。それだけに第1ステージの快進撃を振り返る際、触れなければいけないのが、5試合勝ち星なくグループステージ敗退が決まったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)についてだ。昨季から続く悪循環に呑まれ、突き付けられた現実を、槙野はどのように咀嚼し、吸収したのか。
「目標にしていた重要なタイトルだっただけに、ショックは大きかったです。それだけに、自分たちに足りないものを痛感させられたのも事実でした。ただ、結果はネガティブだったけど、大会後に残ったものは、Jリーグの戦いに活かせる前向きなものばかりだったと思っています」
槙野が注目したのが、相手チームの監督や選手のコメントだった。そこから本音を見出し、改善点を探っていった。
「まず『浦和は素晴らしい』『強かった』という前置きのあとに、必ず『けれど』となる。そこからですね、ここが駄目だねという彼らの本音が出ます。今回は耳が痛くなる話も多かったけど、そこに自分たちの不甲斐なさが表われていました。それを理解したうえで、Jリーグの戦いに還元していったんです」
ちょうど日本代表に復帰した時期でもあった。今一度、自らに不足する部分に目を向けた3月から4月にかけての葛藤が、結果、彼を一段と奮い立たせる原動力にもなった。