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「燃え尽きる一年になるかもしれない」元日本代表、橋本英郎はなぜ“おこしやす京都”を新天地に選んだのか

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年02月09日

ホントに執筆している不定期コラム。「伸び悩みを痛感しています」

 20代の頃から試合後のミックスゾーンでは、ずば抜けた説得力で報道陣を唸らせてきた。それはJリーグのみならず、日本代表戦でも有名となり、“橋本詣で”をする記者が続出したものだ。自身が出場していたにもかかわらず、まるでスタンドから見渡していたかのように俯瞰した眼でゲームを捉え、戦評は明確で分かりやすい。どんな質問をぶつけても、一発回答してくれるのだから、重宝されるに決まっている。

 そんな橋本が2017年、東京Vに移籍してきた。私は彼ならば言葉だけでなく文字でも感性を伝えられると信じ、サッカーダイジェストWebで不定期コラムをやってみないかと誘った。チャレンジャー精神が旺盛な男はオフの日を利用して執筆するようになり、あれから5年、投稿した記事は52回を数える。自分で原稿まで書いてしまう現役プロフットボーラーは、世界を見渡してもそう多くはないだろう。
 

 橋本は「最高の機会を与えてもらって、本当に感謝しています。あのコラムは言うなれば自分のメディア。僕のタイミングで、自分の思うところを発信させてもらえるんですから、すごくありがたい。普段、伝えられない層に届けられるのがなにより嬉しいんです」と話す。そして、いずれ指導者の道を歩むうえでも、想いを文字化するスキルは欠かせないものだと感じている。

「しゃべるのとはぜんぜん違いますからね。言葉だけじゃうまくいかない場合ってありますし、映像から分析したものを伝えるにしても、文字起こしって大切になってくる。ただ、いまは(書き手として)伸び悩みを痛感しています。もっと表現の仕方とか違う手法があるんじゃないかなと。さすがにまだ現役選手なんで、そこにまで時間は割けてないですね。いずれにせよ、引退してからも続けさせてください!」

 探求心に溢れるタフガイは、京都の地でどのような化学反応を起こし、いかなる「選手兼コーチ像」を生み出すのか。そしてすべてを昇華させて燃え尽きたとしたなら、その眼前にはどんな景色が広がっているのか。

 また1年後にでも、じっくり話を聞きたいと思う。

取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

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