「苦しいゲームを乗り越えて勝てたのは、選手だけでも僕らだけでもやれたかというとそうではなくて。やはりチームのみんなの心に自分のためではなく、応援してくれる人たちを笑顔にしたいという思いがあるからなんです。それこそ剛が引退発表時のメッセージで述べていたように『誰かのためにプレーしてこそ、サッカーには価値がある』。応援されればされるほど、期待に応えたい気持ちは強くなるもので。なので、サポーターのみなさんには引き続き応援してもらって支えてもらって、一緒に戦ってほしいんです。たとえ画面越しでも、応援があれば、おそらく今年一番のパフォーマンスを選手たちは発揮してくれる。僕はそう確信しているので」
今シーズンのリーグ戦。ピッチ脇で森監督が発した言葉で印象的なものがあった。リーグ戦終盤、ホームでの一戦だったと思うが、
「南葛だぞ!!」
と叫んだのだ。それまではポジショニングや視点など具体的な声が多かった中、少し種類の異なる声に感じられた。
「具体的なシーンは覚えていませんが、言ったことは覚えています。クラブがどうあるべきか、根本的なところで。例えばボールを捨て続けるのが南葛かといったらそうじゃない。ラフプレーばかりを続けるのは南葛かといったらそうじゃない。『キャプテン翼』でそんなサッカーはない。南葛はどう戦ってどう勝つのか。クラブとしてどう戦うべきか。結局はやるべきことをやり切ろう、という意味で発したかと。普段から言っている言葉で、選手たちには伝わったと思います」
文字にしたらたった4字の言葉に、クラブの存在意義と、目的と、戦い方と勝ち方と、ふるまい方と考え方と、様々な意味が込められていた。加えて、南葛SCというクラブを背負う監督の覚悟と強烈なプライドのような熱情が瞬時に伝わってきた気がした。この言葉にハッとさせられた関係者もいたと聞く。
泰然自若として理論派。冷静な判断で着実に事を運ぶ。その仕事ぶりを見たことがある人ならば、森監督にはそんなイメージを抱くかもしれないが、責任を背負い最前線に立って熱く戦う姿に奮い立たされる人も少なくないだろう。
その森監督が、サポーターに「ともに戦ってほしい」と呼びかける。入替戦を“プレー”するのではなく“戦う”上で、サポーターの存在が選手たちから最高のパフォーマンスを引き出すスイッチであることを知っているからだ。
「みんな笑顔で年が越せるように」
負けるわけがない。南葛SCのチーム状態は今、指揮官の望む方向で戦闘態勢を整えている。
取材・文●伊藤 亮
※このシリーズ了
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南葛SCをスポンサードするKLabが運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』では、8月6日(金)より南葛SCのユニフォームがゲーム内アイテムとして登場します。
アイテムは8月6日(金)16:00~12月31日(金)23:59の期間内にアプリログインでプレゼントされるので、ぜひこの機会にゲームでも南葛SCのユニフォームをゲットしよう。
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プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×5」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×5」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。
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