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プロ分析官が前田大然&L・ダミアンのゴールパターンを徹底解剖! 得点王争いのキーマンは仲川輝人と山根視来!?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年12月03日

横浜の敵陣局面での攻撃

横浜が敵陣へ攻め込んでいる際のマッチアップ図。

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 前田選手の得点パターンの傾向からも分かるように、横浜としてはいかに右サイドでつくって中央に質の高いボールを入れられるか。川崎の右サイド、横浜の左サイドには日本代表の山根選手や2018年MVPの家長選手もいて、ここを破ってチャンスをつくるのは簡単ではない。そうなると、川崎のウィークポイントと言えそうな川崎左サイドのマルシーニョ選手の守備の甘さを突いていくことで、相手のバランスを崩したい。

 そして横浜は、右サイドでつくっている時に、前田選手が外からグッと入ってくる。対峙する山根選手の前から入ってくるのか、後ろから入ってくるのか。その動き出しにも注目したいところです。
 
 スピードに関しては、山根選手もかなり速いですが、初速に関して言えば、前田選手のほうが上のように感じます。ただ、この場面は予測がモノを言うでしょう。どのタイミングでクロスが入ってくるのか。そこへ山根選手の裏を初速で上回れるのか。前田選手にとっては、そこが生命線と言えそうです。

 一方で、チームとしては左サイドからの攻撃も無視するわけにはいきません。この左サイドからの攻撃時には、前田選手は比較的中央寄りのいわゆるハーフスペースと言われる場所にポジションをとって、大外はサイドバックのティーラトン選手やボランチの選手、あるいはトップ下の選手に任せることが多い。そうすることで山根選手からのプレスを回避して谷口選手との間で勝負するような場面をつくれれば、スピード勝負で裏を取るチャンスが訪れるのではないでしょうか。

 最初から前田選手がペナルティエリアの中に立つと対応されてしまうので、少し引いた位置で相手のアンカーの脇のエリアへ一度振って、そこから捕まらない位置からのランニングで狙えればいいでしょう。また、シンプルにサイドからのクロスに飛び込んだり、水沼選手からの早いタイミングのアーリークロスに飛び込んだり、というのは当然ながらイメージできますが、単にサイドからだけではなくスピードを活かして中央からも得点が獲れる選手ですし、そういった強みを生かしたいところです。

 とはいえ、チームとして前田選手にのみ得点を獲らせるような戦い方はしないでしょうし、気を付けたいのが単独得点王を獲りたいがゆえに、エゴに走ってしまうこと。前節・神戸戦の74分のシーンでは、エウベル選手がドリブルで持ち運び、前田選手にスルーパスを通した。ゴール前に侵入した前田選手は自分で打つか、味方にパスするかで「迷った」と言っていましたが、シュートを打った結果は外れてしまいました。意外に「俺が俺が」となると、うまくいかないことが多いので、そういったものを捨ててチームプレーをしながら、最後の結果として自分に返ってくればいいという気持ちで臨む方がいいのかもしれません。今シーズンは、ずっとそうしたスタイルでやってきたと思うので、この試合でも同じようにできるのかがポイントです。
 
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