誇り、感謝、涙――。女子W杯を戦い抜いた“なでしこ”たちの声

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2015年07月06日

「現役でやっている以上、(リオ五輪は)狙います」(澤)

いきなりの劣勢を強いられた前半に、早くも途中出場した澤(10番)。最後のワールドカップと位置付けた今大会は「悔いなくやり切れました」。(C)Getty Images

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佐々木則夫(監督)
 大会を通じて、本当に多くの方に応援していただいて、ファイナルまでたどり着けました。もうひとつ勝っていればという気持ちもありますが、最後まで選手たちは走ってくれたと思います。僕自身も選手たちを誇りに思います。
 
(ビハインドを背負う展開のなか)相手もとにかく勝つために、勢いよく来ていましたから、自分たちのサッカーを見つめ直すだけでした。そういう意味では、選手たちは一生懸命に頑張ってくれていたので、信じて戦況を見ていました。
 
 細かい点を含め、たくさんのことを積み上げてきましたが、とにかくファイナルまで来れたのは、まず成功だと僕は思っています。次は若い世代も入ってきて、さらにパワーアップすることが大事だと考えています。
 
 今日は結果を出せませんでしたが、最後まで諦めないで走り切る姿は見せられたと思います。
 
 この4年間は本当に、選手たちと楽しくサッカーを積み上げて来れて幸せでした。スタッフの皆さんも良くやってくれて感謝しています。
 
 本当にありがとうございました。
 
安藤 梢(MF)
 一度、日本に帰って、もう一度、この場所に戻って来られたのは、本当に凄いことだと思います。本当に最高の仲間が実現してくれて、監督やスタッフ、みんなに感謝したいです。
 
 最後は勝って、みんな笑顔で終わりたかったですけど、やっぱりアメリカは強かった。日本はまだまだ力不足。自分たちがもっともっと、やらなければいけないということを教わりました。
 
 仲間たちが戦っている姿を見て、自分がピッチに立てない悔しさはありました。その悔しさをリハビリにぶつけて、早く復帰して、元気な姿を見せたいです。
 
 イワシ(岩清水)はすごく責任感が強い選手。身体を張って、ディフェンスリーダーとして、ここまで本当に身体を張って守ってきてくれた。だから、顔を上げてほしいと思って、すぐに声をかけました。
 
 試合後、(宮間)あやからは「最後、勝てなくてごめんね」と言われました。自分は「ここまで連れてきてくれて、ありがとう」と返しました。
 
澤 穂希(MF)
 失点の時間帯が早くて、予定外の展開でした。(途中出場は)ほとんどアップしないでピッチに入りました。
 
 最後のワールドカップは、悔いなくやり切れました。悔しい気持ちがないと言えば嘘になりますけど、チームの団結力を感じました。みんながここ(決勝)まで連れてきてくれた。本当にみんな、持てる力をすべて出し切ったと思うし、これが今の自分たちの結果だと思います。
 
(リオ五輪に向けては)現役でやっている以上は狙います。ただ、新しいシーズンも始まりますし、少し休んでから考えたいです。
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