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なぜ日本代表は豪州戦で劇的に変わったのか? スペイン人戦術アナリストに訊いた「特に際立っていた選手が…」

カテゴリ:日本代表

アレハンドロ・アロージョ

2021年10月15日

特に印象に残った雰囲気の良さ

上段がサウジ戦、下段が豪州戦。●が大きいほど、パス本数が多い。下の方が、酒井と長友の両SBの位置が高いのが分かる。(C) Driblab

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 いい守備が、いい攻撃を作るとはよく言われることだが、その大きな恩恵を受けたのが長友と酒井の両サイドバックだ。サウジアラビア戦に比べて両選手の位置取りは明らかに高くなっていた。

 アンカーの遠藤がビルドアップ時に両CBと横並びになるタイミングで、ポジションを上げるメカニズムもしっかり確立。こうやって両サイドバックが幅を確保し、頻繁に攻撃に顔を出す一方で、中央では両サイドハーフの田中と守田が異なる高さでパスコースを作りながら機を見て飛び出しを見せ、前線でも先述した伊東だけでなく、サウジアラビア戦では存在感が希薄だった南野もゴール前に進出する機会が増えた。

 相手を誘導してボールを奪い、連動したパス回し(良好なピッチコンディションも日本を助けた)からゴールに迫る。日本の先制ゴールはサイドでボールを奪った長友のパスを起点に縦に突いた南野がクロスを送り、走り込んだ田中が決めるというまさにその形から生まれた。

【PHOTO】オーストラリア撃破にはじける笑顔!試合後の日本代表戦士を大特集!
 
 後半、一旦オーストラリアに追いつかれたが、試合のイニシアチブは終始日本が握っていた。そんな中、森保監督は古橋亨梧に続いて浅野拓磨を投入。終了間際の86分にその交代で出場した浅野のシュートが相手のオウンゴールを誘い、日本が再び勝ち越しそのまま2-1で勝利を収めた。

 終始押し気味に試合を進めながら接戦になったのは、チャンスを決めきれなかったからに他ならない。しかし今回、消耗戦を制したことは浮上のきっかけにはなりうる。

 個人的に特に印象に残ったのが、チーム一丸となる雰囲気の良さだ。今の日本のように瀬戸際に追い込まれると、往々にしてチームの本性というものが現れるが、この結束力の高さは今後の戦いにおいても大きな強みになるはずだ。これもまた森保監督の功績の1つである。

文●アレハンドロ・アロージョ(戦術アナリスト)
翻訳●下村正幸
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