1回でも多くの笑顔を見るために努力していきたい。
チェンマイでのこの半年、「サワディーカップ!」(タイの挨拶の言葉)に漏れなく付いてくる笑顔での挨拶が習慣付き過ぎたのか、僕はいまや毎日の生活に笑顔がないと違和感を覚えるようになっている。
簡単に笑うのは、戦う人間として弱点だと考えていた僕が……、である。
僕自身、いつのまにかチェンマイFCの選手に「シリアスな顔をしてるけど、なにかあったのか?」「スマイルだ!」「もっとサッカーを楽しめ」と伝えている。
もちろんJリーグで指揮を執っていた時も、一番好きなのは、どのチームに行っても『選手の笑顔』だった。選手たちがサッカーをやっていて喜びを感じている瞬間の表情は、言葉で表わすことが不可能なくらい良い顔をしている。ただそれでも、「笑顔でいろ!」とは口が裂けても言わなかったが。そして、その笑顔は勝利というもので、より輝きを増すのである。その思いはいまでも変わらない。
笑いにもいろいろあるだろう。作り笑いもあれば、苦笑いもある。愛想笑いもあれば、嘘をついている時にも笑う。
ただ努力して苦しんで、やっと皆がまとまり、やってきたことが実を結んで勝った時の『スマイル』は最高だ。それは『サワディーカップ』の挨拶の後に必ず付けるというモノとは違う。本物の『笑顔』だ。
これから何回、僕は選手たちの『笑顔』が見られるだろうか? 1回でも多く選手の笑顔、サポーターのスマイルが見られれば僕は嬉しい。明日、笑うことができるように、日々努力していく。
2015年6月29日
三浦泰年
簡単に笑うのは、戦う人間として弱点だと考えていた僕が……、である。
僕自身、いつのまにかチェンマイFCの選手に「シリアスな顔をしてるけど、なにかあったのか?」「スマイルだ!」「もっとサッカーを楽しめ」と伝えている。
もちろんJリーグで指揮を執っていた時も、一番好きなのは、どのチームに行っても『選手の笑顔』だった。選手たちがサッカーをやっていて喜びを感じている瞬間の表情は、言葉で表わすことが不可能なくらい良い顔をしている。ただそれでも、「笑顔でいろ!」とは口が裂けても言わなかったが。そして、その笑顔は勝利というもので、より輝きを増すのである。その思いはいまでも変わらない。
笑いにもいろいろあるだろう。作り笑いもあれば、苦笑いもある。愛想笑いもあれば、嘘をついている時にも笑う。
ただ努力して苦しんで、やっと皆がまとまり、やってきたことが実を結んで勝った時の『スマイル』は最高だ。それは『サワディーカップ』の挨拶の後に必ず付けるというモノとは違う。本物の『笑顔』だ。
これから何回、僕は選手たちの『笑顔』が見られるだろうか? 1回でも多く選手の笑顔、サポーターのスマイルが見られれば僕は嬉しい。明日、笑うことができるように、日々努力していく。
2015年6月29日
三浦泰年