香川が新監督の信頼を得るためには――。
一方で、気になるのは香川との相性だ。トゥヘルはマインツで、ルイス・ホルトビー(現ハンブルク)やアンドレアス・イバンシュイツ(現レバンテ)、ユヌス・マッリといったパサー色が強く、ゲームメイクにも貢献できるタイプをトップ下に配していた。
ドルトムントの選手で言えば、イルカイ・ギュンドアンやレンタルバック予定のモリッツ・ライトナーだ。ただ、周囲とのコンビネーションを駆使しながらエリア内に頻繁に侵入し、みずからゴールを奪い取る香川に近いタイプのモハメド・ジダン(現在は無所属)も見事に活用した実績があり、必ずしもパサータイプのトップ下起用にこだわっているわけではない。
トゥヘルは就任後の会見で「エゴではなくチームのために力を注ぐ雰囲気」の重要性を説いていた。求めているのはチームに尽くす姿勢で、アタッカーでもプレッシングを怠るようなプレーは許さない。
香川が信頼を掴むにはそうした献身性を発揮しながら、コンスタントに結果を残す必要がある。もっとも、これはクロップ前監督からも求められていたタスクであり、やるべき仕事に大きな変化はないだろう。
まずは7月7日の凱旋試合、川崎フロンターレ戦でどんなプレーを見せるか注目だ。
文:遠藤孝輔
ドルトムントの選手で言えば、イルカイ・ギュンドアンやレンタルバック予定のモリッツ・ライトナーだ。ただ、周囲とのコンビネーションを駆使しながらエリア内に頻繁に侵入し、みずからゴールを奪い取る香川に近いタイプのモハメド・ジダン(現在は無所属)も見事に活用した実績があり、必ずしもパサータイプのトップ下起用にこだわっているわけではない。
トゥヘルは就任後の会見で「エゴではなくチームのために力を注ぐ雰囲気」の重要性を説いていた。求めているのはチームに尽くす姿勢で、アタッカーでもプレッシングを怠るようなプレーは許さない。
香川が信頼を掴むにはそうした献身性を発揮しながら、コンスタントに結果を残す必要がある。もっとも、これはクロップ前監督からも求められていたタスクであり、やるべき仕事に大きな変化はないだろう。
まずは7月7日の凱旋試合、川崎フロンターレ戦でどんなプレーを見せるか注目だ。
文:遠藤孝輔