トゥヘルが選手に求めるものとは――。
ドルトムントは6月29日、2015-16シーズンに向けたトレーニングを開始する。新シーズンの目標はブンデスリーガのトップ4への返り咲きだが、最初に照準を合わせているのは約1か月後の7月30日に控えるヨーロッパリーグ予選3回戦(対戦相手は7月17日に決定)の突破だ。
その公式戦初戦に向けて、7月は日本が訪問地に含まれるアジアツアー(5~11日)やスイスでの強化合宿(19~26日)を予定している。
時間的な制約が多いこのスケジュールの中で、急ピッチでチームを掌握し、みずからの戦術を浸透させる必要があるのがトーマス・トゥヘル新監督だ。ユルゲン・クロップの後を継いだ41歳の青年監督は試合の流れや対戦相手の状況を見極め、システムや戦法を柔軟に変える戦術家で、選手たちに高度な戦術理解を求める。
マインツ時代(09~14シーズン)には4-2-3-1と4-3-1-2をベースとしながら、時には3バックも自在に操っていた。いずれの場合もトップ下を配する場合が多く、おそらく香川真司は引き続き本来のポジションであるトップ下で勝負できるだろう。
基本的な戦術コンセプトは、従来のドルトムントのそれに近い。陣形をコンパクトに保ち、複数人でボールホルダーを囲い込んで、奪ったボールを素早く逆サイドに展開。もしくは縦方向に速く仕掛けるショートカウンターを駆使して、相手のゴールを陥落する。
この戦いに不可欠なのは攻守にアグレッシブな姿勢を貫くための運動量で、トゥヘルはなにより選手のコンディションを重視している。マインツではスタメンをコロコロと変えていたのはそのためだ。岡崎慎司を重宝していたのも豊富なスタミナを出し惜しみせずに、守備にも精を出す献身的な振る舞いを高く評価していたゆえである。
その公式戦初戦に向けて、7月は日本が訪問地に含まれるアジアツアー(5~11日)やスイスでの強化合宿(19~26日)を予定している。
時間的な制約が多いこのスケジュールの中で、急ピッチでチームを掌握し、みずからの戦術を浸透させる必要があるのがトーマス・トゥヘル新監督だ。ユルゲン・クロップの後を継いだ41歳の青年監督は試合の流れや対戦相手の状況を見極め、システムや戦法を柔軟に変える戦術家で、選手たちに高度な戦術理解を求める。
マインツ時代(09~14シーズン)には4-2-3-1と4-3-1-2をベースとしながら、時には3バックも自在に操っていた。いずれの場合もトップ下を配する場合が多く、おそらく香川真司は引き続き本来のポジションであるトップ下で勝負できるだろう。
基本的な戦術コンセプトは、従来のドルトムントのそれに近い。陣形をコンパクトに保ち、複数人でボールホルダーを囲い込んで、奪ったボールを素早く逆サイドに展開。もしくは縦方向に速く仕掛けるショートカウンターを駆使して、相手のゴールを陥落する。
この戦いに不可欠なのは攻守にアグレッシブな姿勢を貫くための運動量で、トゥヘルはなにより選手のコンディションを重視している。マインツではスタメンをコロコロと変えていたのはそのためだ。岡崎慎司を重宝していたのも豊富なスタミナを出し惜しみせずに、守備にも精を出す献身的な振る舞いを高く評価していたゆえである。