今シーズンは有言実行で結果を残す。来季は長友にも臆さず意見をぶつけるはず
本来、松木はボックストゥボックスで動くボランチである。攻守でフィジカルの強さを生かしてボールを奪い、チャンスと見れば類まれなスプリント力を発揮して決定的な仕事をする。しかし、2年次の昨シーズンはチーム全体のことを気にかけ過ぎた故に、本来の良さを出せずに終わった。
課題を踏まえ、迎えた高校ラストイヤー。「率直に今年は個人としてゴールを目標にしていきたい年」と春先のサニックス杯でも明かしていた通り、誰よりも結果を求めてシーズンに入った。
そこからの松木はまさに有言実行。春先の言葉に嘘偽りはなかった。U-18プレミアリーグ高円宮杯EASTでも自身も得点ランキング3位となる7ゴールを奪い、リーグ新記録となる開幕7連勝を記録したチームを大会連覇に導くべく奮戦(昨季は新型コロナウイルスの感染拡大により中止)。夏のインターハイではチームを16年ぶりの優勝に導き、自身も5得点を奪ってトップスコアラーとなった。
課題を踏まえ、迎えた高校ラストイヤー。「率直に今年は個人としてゴールを目標にしていきたい年」と春先のサニックス杯でも明かしていた通り、誰よりも結果を求めてシーズンに入った。
そこからの松木はまさに有言実行。春先の言葉に嘘偽りはなかった。U-18プレミアリーグ高円宮杯EASTでも自身も得点ランキング3位となる7ゴールを奪い、リーグ新記録となる開幕7連勝を記録したチームを大会連覇に導くべく奮戦(昨季は新型コロナウイルスの感染拡大により中止)。夏のインターハイではチームを16年ぶりの優勝に導き、自身も5得点を奪ってトップスコアラーとなった。
過去の松木を紐解いていくと、ビックマウスで上級生にも遠慮しない生意気な選手に見られがちだ。だが、誤解を恐れずに言えば、そのスタンスが松木の良さでもある。
1年生の頃から本人が「一番の武器はメンタリティ」と言い切るように、そのパーソナリティが自身を押し上げてきた。時に大きなことを言う。しかし、常に自分と向き合ってストイックに取り組んできたからこそ、出てくる言葉でもある。
小学校卒業後に生まれ育った室蘭を離れ、青森の地にやってきた理由は「このままではさらに成長できない。自らの意思でもっときつい環境を選ばないと上にいけない」と思ったから。入学後も常に自分と向き合い、プロの世界で活躍することから逆算してトレーニングに励んできた。高校1年生の時はフィジカルの強さが足りていないと感じ、上のステージを見据えて肉体を強化。食事面も改善し、寮で提供される食事に加え、サラダと肉をプラスアルファで摂取した。体重も5kgアップ。1年生の段階でプロ仕様のボディを手に入れたことが翌年以降の活躍に繋がった。
どんな時も自分を厳しく追い込む。分かっていたとしても、実行に移すのは簡単ではない。常日頃から貪欲に誰よりも取り組むからこそ、説得力のある言葉で仲間に厳しい要求ができるのだろう。
来季からFC東京でプレーする。結果を残すことは容易ではないが、これまでも類まれなパーソナリティで壁を打ち破ってきた。向上心を持って努力を続ける姿は変わらないだろう。一回り以上年が離れている長友佑都に対しても、臆さずに意見をぶつけるだろう。そのスタイルを持ってすれば、来年の今頃には誰もが驚くような結果を残していたとしても不思議ではない。
文●松尾祐希(フリーライター)
1年生の頃から本人が「一番の武器はメンタリティ」と言い切るように、そのパーソナリティが自身を押し上げてきた。時に大きなことを言う。しかし、常に自分と向き合ってストイックに取り組んできたからこそ、出てくる言葉でもある。
小学校卒業後に生まれ育った室蘭を離れ、青森の地にやってきた理由は「このままではさらに成長できない。自らの意思でもっときつい環境を選ばないと上にいけない」と思ったから。入学後も常に自分と向き合い、プロの世界で活躍することから逆算してトレーニングに励んできた。高校1年生の時はフィジカルの強さが足りていないと感じ、上のステージを見据えて肉体を強化。食事面も改善し、寮で提供される食事に加え、サラダと肉をプラスアルファで摂取した。体重も5kgアップ。1年生の段階でプロ仕様のボディを手に入れたことが翌年以降の活躍に繋がった。
どんな時も自分を厳しく追い込む。分かっていたとしても、実行に移すのは簡単ではない。常日頃から貪欲に誰よりも取り組むからこそ、説得力のある言葉で仲間に厳しい要求ができるのだろう。
来季からFC東京でプレーする。結果を残すことは容易ではないが、これまでも類まれなパーソナリティで壁を打ち破ってきた。向上心を持って努力を続ける姿は変わらないだろう。一回り以上年が離れている長友佑都に対しても、臆さずに意見をぶつけるだろう。そのスタイルを持ってすれば、来年の今頃には誰もが驚くような結果を残していたとしても不思議ではない。
文●松尾祐希(フリーライター)