日本は森保監督が戦術を十分に落とし込めていない
唯一、右サイドハーフの浅野拓磨が対面する左サイドバックのアル・シャハラニのマンマーク気味についてきたことを逆手に取って相手を引きつけてスペースを創出し、何度かチャンスを演出した。
しかしそれもあくまで散発的で、チームとして意図を感じるプレーは見られなかった。だからこそ遠藤と柴崎も中盤で主導権を握ることができず、大迫勇也は前線でボールを収めることができず、南野拓実は試合から消え、長友ともまったく補完関係を築けなかった。裏を返せば、森保一監督が戦術を十分に落とし込めていない証左である。
先制を許してからはさらに気持ちばかりが先行するようになり、そんな状況では効果的な攻撃を繰り出せるはずはなかった。
しかしそれもあくまで散発的で、チームとして意図を感じるプレーは見られなかった。だからこそ遠藤と柴崎も中盤で主導権を握ることができず、大迫勇也は前線でボールを収めることができず、南野拓実は試合から消え、長友ともまったく補完関係を築けなかった。裏を返せば、森保一監督が戦術を十分に落とし込めていない証左である。
先制を許してからはさらに気持ちばかりが先行するようになり、そんな状況では効果的な攻撃を繰り出せるはずはなかった。
いよいよ追い込まれた次戦のオーストラリア戦に向けては、まずは両サイドバックが攻撃に絡める頻度を増やさなければならない。それはこれまで述べてきたようにサイドバックだけの問題ではない。
周囲との連携、監督の戦術、ゲームプランといったようにチーム単位で取り組む必要がある。近年、サイドバックの重要度が増していることは周知のとおりだが、攻め手に欠ける日本において攻撃に厚みをもたらすオプションとしてその働きを高めることは死活問題と言っていいだろう。
文●アレハンドロ・アロージョ(戦術アナリスト)
翻訳●下村正幸
周囲との連携、監督の戦術、ゲームプランといったようにチーム単位で取り組む必要がある。近年、サイドバックの重要度が増していることは周知のとおりだが、攻め手に欠ける日本において攻撃に厚みをもたらすオプションとしてその働きを高めることは死活問題と言っていいだろう。
文●アレハンドロ・アロージョ(戦術アナリスト)
翻訳●下村正幸