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【日本代表考察】岡崎慎司と浅野拓磨の共通点――熾烈な最終予選で、W杯の出場権獲得以外に求められること

カテゴリ:日本代表

浅田真樹

2021年10月07日

意欲的にポジション奪取を狙ってほしい

良い意味での独善的思考は、チームに勢いをもたらすブーストにも。左SBの有力候補でもある中山ら新戦力の“ギラギラ”が必要だ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 とはいえ、言い換えれば、はっきりとポジションをつかんでいるのは冨安くらい。もっと現有勢力を脅かす選手が出てきていい。前線の選手はもちろんのこと、現在のA代表の選手層やポジションバランスを考えると、谷晃生、板倉滉、中山雄太といった選手たちには、より意欲的にポジション奪取を狙ってほしいところだ。

 話を岡崎と浅野の例に戻せば、大仕事を成し遂げたふたりのFWが、どちらも同じ思考でワールドカップ出場決定試合に臨んでいたことは興味深い。

 浅野の言葉を借りれば、「日本代表にかかるプレッシャー、責任、プライドはすべて先輩たちに持ってもらって、自分のプレーだけに集中していた」。

 岡崎にしても当時は、「いかに日本代表でポジションをつかむか」ということだけで頭はいっぱいだったというし、一連のアピールのひとつが、たまたまワールドカップ出場を決めるゴールだったに過ぎないのである。

 浅野は4年前を振り返り、「今の代表での(自分の)立ち位置と、前回の立ち位置では明らかに違うものがある」と言いつつ、こうも話す。

「ピッチに入った時にいろんなものを感じたり、背負ったりするのも大事だが、自分のために全力でプレーすることを意識しようと思う。そこは4年前(の経験)から学んだものでもある」
 
 1チーム2カテゴリーの強化は、これまで概ね順調に進んできた。オリンピック世代にA代表経験者が増えたことは、成果のひとつだろう。

 だが、その結果、オリンピック世代にとってA代表が学びの場として刷り込まれ、控え選手でいることが当たり前の感覚になってしまっているとしたらもったいない。良い意味での独善的思考は、自身の成長につながるばかりでなく、チームに勢いをもたらすブーストにもなりうる。

 とりわけ黒星スタートで日本代表に沈滞ムードが漂う現在、求められているのは新戦力の“ギラギラ”ではないだろうか。

取材・文●浅田真樹(スポーツライター)

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