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技巧派揃いの昌平で異色タイプの快足SB。プロ入りを掴むべく、胸に響いた内田篤人コーチの教えとは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年10月05日

J1のクラブも含め、複数のチームでプロのトレーニングに参加

前橋育英戦は0-3で敗れたものの、攻撃参加で相手の脅威となるシーンも。写真:松尾祐希

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 そうした明確な武器を持っている一方で課題も抱えている。ビルドアップができないわけでなく、パスやトラップの技術も劣っているわけではないが、昌平の中では得意と言えるレベルにはない。「やっぱり足下に自信がない方で、試合に出ている中では一番ないので総力でカバーしたい」と自身も課題を理解しており、クロスの質やビルドアップに関しては向上に努めている最中だ。特にクロスボールの質は改善の余地を残す。
 
「自分がプロ入りを勝ち取るためには質を上げる必要がある。特にクロスボールの質は高めたいし、回数も増やさないといけない。抉った後はマイナスに、アーリークロスであればGKとDFの間に入れるスキルを身に付けたいです」(本間)

 そうした課題と向き合う機会になったのが、9月上旬に行なわれたU-18日本代表候補合宿だ。ロールモデルコーチとして参加していた内田篤人氏に“止める”“蹴る”の重要性を教わり、世界の舞台で活躍したSBから多くのことを学んだ。とりわけ、トラップに関しては念入りに手解きを受けたという。

「練習でもクロスに付き合ってもらい、トラップが全てだと教えてもらいました。そこから少し前に出すトラップは意識するようになりました」

 これまでJ1のクラブも含め、複数のチームでプロのトレーニングに参加。しかし、現状でまだオファーは届いていない。

 進路はプロ1本に絞った。残された時間は少なく、10月中旬から始まる高校サッカー選手権予選を勝ち抜き、全国舞台で活躍するしかない。

「オファーがなくて、これでいいのかと思う。でも、自分ができるのはスピードを生かしたプレーでのアピールしかない」

 スピードとドリブルを生かすべく、クロスの質を改善できるか。もうひとつの課題である守備の強度も含め、地道に積み上げて自分の足で未来を切り開ければ、今までにないようなSBとして名を馳せても不思議ではない。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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