予想最高気温は37度、湿度は70%以上。日本にとって過酷な条件

すでに現地入りした選手たち。試合当日も30度前後の気温となることが予想される。写真:JFA提供

試合が行なわれるキング・アブドゥラー・スタジアムの外観。写真:サッカーダイジェスト
7日の天王山は現地時間20時キックオフ。4年前も20時半開始だったから、時間帯はそう変わらない。当日の予報は最高37度、最低27度で、試合中は30度前後に達すると見られる。湿度も70%以上というムシムシした環境。涼しくなった日本や欧州から赴く日本代表選手にとって過酷なのは変わらない。この時期、10度台前半の気温の中でプレーしている古橋亨梧(セルティック)や南野拓実(リバプール)ら英国勢は適応に相当苦しみそうだ。
幸いにして、9月の中国戦(ドーハ)の時よりは新型コロナウイルスの検査待機時間が5時間程度と短くなり、現地入り初日の4日から招集メンバーの半数以上でトレーニングを消化することができた。スタメンが確実視される遠藤航(シュツットガルト)や冨安健洋(アーセナル)らがいち早く調整できたことで、森保一監督もとりあえず安堵していることだろう。
国内組の長友や大迫、酒井宏樹(浦和)らも予定より早く練習合流が叶った。が、Jリーグ勢は時差1時間の主要欧州組よりコンディション調整が難しくなる。彼らベテラン勢には長い長い代表キャリアがあるものの、国内組として最終予選参戦した経験は非常に少ないため、やはり不安は拭えない。9月のオマーン戦(吹田)では選手個々の状態以上に過去の実績を重視したメンバーで戦って結果が出なかっただけに、今回はまずコンディションを入念にチェックすべきだ。
幸いにして、9月の中国戦(ドーハ)の時よりは新型コロナウイルスの検査待機時間が5時間程度と短くなり、現地入り初日の4日から招集メンバーの半数以上でトレーニングを消化することができた。スタメンが確実視される遠藤航(シュツットガルト)や冨安健洋(アーセナル)らがいち早く調整できたことで、森保一監督もとりあえず安堵していることだろう。
国内組の長友や大迫、酒井宏樹(浦和)らも予定より早く練習合流が叶った。が、Jリーグ勢は時差1時間の主要欧州組よりコンディション調整が難しくなる。彼らベテラン勢には長い長い代表キャリアがあるものの、国内組として最終予選参戦した経験は非常に少ないため、やはり不安は拭えない。9月のオマーン戦(吹田)では選手個々の状態以上に過去の実績を重視したメンバーで戦って結果が出なかっただけに、今回はまずコンディションを入念にチェックすべきだ。
コロナ禍で無観客や観客制限下でのゲームが1年半続き、大観衆の声援と緊迫感に面食らう人間もいるかもしれない。特に強烈アウェー未体験の若い世代をズラリと並べることにはリスクも伴う。ただ、長友や大迫、酒井宏樹よりも一足先にジッダ入りした中山雄太(ズウォーレ)、オナイウ阿道(トゥールーズ)、室屋成(ハノーファー)の方が時差や移動負担が少ないのは確か。そのあたりも勘案しながらスタメンを判断しなければ、オマーン戦の二の舞になりかねない。森保監督にはフィジカル面と代表経験値のバランスを取りつつ、よりフラットな目線で選手起用の見極めをしてほしい。さらには交代枠をフル活用しながら、総力戦で戦い抜くことを強く求めたい。
「1日でも早くフィットすることにフォーカスして、自分たちが持っているものを全力で表現できる準備さえできれば、いい戦いができるのかなと感じている」とジッダ経験者の浅野が語気を強めたが、今回はチーム全体でアウェーを克服することが最優先。まさに指揮官のチームマネージメント力が問われることになる。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「1日でも早くフィットすることにフォーカスして、自分たちが持っているものを全力で表現できる準備さえできれば、いい戦いができるのかなと感じている」とジッダ経験者の浅野が語気を強めたが、今回はチーム全体でアウェーを克服することが最優先。まさに指揮官のチームマネージメント力が問われることになる。
取材・文●元川悦子(フリーライター)