日本とベルギーに共通する問題は?
ここ数年、FIFAランキングで常にトップ争いをしているベルギーも同じような状況にある。ベルギー代表選手のほとんどは海外(主にイングランドのプレミアリーグ)に渡ってしまい、その結果、国内リーグ(ジュピラーリーグ)は空洞化してしまった。ベルギー代表はワールドカップ優勝も狙える実力を持つのに、ベルギーのクラブはCLのグループステージ突破すら難しいのだ。
日本も選手の“輸出国”となって、ベルギーと同じような空洞化に直面している。
日本人選手が海外に流出する動きは止められないし、日本のレベルアップのためには確かに必要なことだ。それなら、たとえばアンドレス・イニエスタのようなワールドクラスの選手がJリーグに加入できるようになればいい。日本人選手が海外に渡る際に、必ず多額の移籍金が獲得できるようになれば、その資金を使ってハイレベルな外国人選手と契約ができる。
最近は、たとえばポーランド代表のストライカー、ヤクブ・シュヴィルツォクやU-24ドイツ代表のGKスベンド・ブローダーセンなど、ヨーロッパの代表クラスの選手がJクラブに加入する事例も増えてはいる。
また長友佑都、酒井宏樹、大迫勇也、乾貴士といった日本代表クラスの選手がJリーグに復帰する動きもある。こうした動きをさらに加速させていきたいものである。
日本も選手の“輸出国”となって、ベルギーと同じような空洞化に直面している。
日本人選手が海外に流出する動きは止められないし、日本のレベルアップのためには確かに必要なことだ。それなら、たとえばアンドレス・イニエスタのようなワールドクラスの選手がJリーグに加入できるようになればいい。日本人選手が海外に渡る際に、必ず多額の移籍金が獲得できるようになれば、その資金を使ってハイレベルな外国人選手と契約ができる。
最近は、たとえばポーランド代表のストライカー、ヤクブ・シュヴィルツォクやU-24ドイツ代表のGKスベンド・ブローダーセンなど、ヨーロッパの代表クラスの選手がJクラブに加入する事例も増えてはいる。
また長友佑都、酒井宏樹、大迫勇也、乾貴士といった日本代表クラスの選手がJリーグに復帰する動きもある。こうした動きをさらに加速させていきたいものである。
その結果としてJリーグ自体の競技レベルを引き上げ、ヨーロッパの中堅国のリーグに匹敵するまで強化することができれば、何も若い日本人選手を無理して(契約金もなしに)ヨーロッパに渡らせる必要もなくなる。
国内リーグが空洞化したベルギーでサッカー人気を支えているのは、強い代表チームの存在だ。代表の本拠地であるボードワン国王スタジアムには、それが親善試合であっても常に多くの観客が詰めかける。普段、国内リーグでは見ることのできない選手たちが見られるからだ。しかも、選手たちがプレーしているのはイングランドのクラブなのだから、代表に招集されても移動の負担はまったくない。
同様のことは日本代表のゲームにも当てはまるかもしれない。だが、日本代表の場合、アジア予選では、最終予選の一部試合を除いて格下との対戦が多くなる。ミャンマーやモンゴルといった相手に代表がいくら大勝したからといって、それが高い入場料に見合ったエンターテイメントになるとは思えない。
国内リーグが空洞化したベルギーでサッカー人気を支えているのは、強い代表チームの存在だ。代表の本拠地であるボードワン国王スタジアムには、それが親善試合であっても常に多くの観客が詰めかける。普段、国内リーグでは見ることのできない選手たちが見られるからだ。しかも、選手たちがプレーしているのはイングランドのクラブなのだから、代表に招集されても移動の負担はまったくない。
同様のことは日本代表のゲームにも当てはまるかもしれない。だが、日本代表の場合、アジア予選では、最終予選の一部試合を除いて格下との対戦が多くなる。ミャンマーやモンゴルといった相手に代表がいくら大勝したからといって、それが高い入場料に見合ったエンターテイメントになるとは思えない。