• トップ
  • ニュース一覧
  • 代表戦視聴率が低下…サッカー人気低迷の原因は? 日本と共通の問題を抱える“選手輸出国”ベルギーに改善のヒントが

代表戦視聴率が低下…サッカー人気低迷の原因は? 日本と共通の問題を抱える“選手輸出国”ベルギーに改善のヒントが

カテゴリ:Jリーグ

後藤健生

2021年09月30日

日本とベルギーに共通する問題は?

代表選手のほとんどが海外でプレーするベルギーと同様に、日本も選手の“輸出国”となってきている。(C)Getty Images

画像を見る

 ここ数年、FIFAランキングで常にトップ争いをしているベルギーも同じような状況にある。ベルギー代表選手のほとんどは海外(主にイングランドのプレミアリーグ)に渡ってしまい、その結果、国内リーグ(ジュピラーリーグ)は空洞化してしまった。ベルギー代表はワールドカップ優勝も狙える実力を持つのに、ベルギーのクラブはCLのグループステージ突破すら難しいのだ。

 日本も選手の“輸出国”となって、ベルギーと同じような空洞化に直面している。

 日本人選手が海外に流出する動きは止められないし、日本のレベルアップのためには確かに必要なことだ。それなら、たとえばアンドレス・イニエスタのようなワールドクラスの選手がJリーグに加入できるようになればいい。日本人選手が海外に渡る際に、必ず多額の移籍金が獲得できるようになれば、その資金を使ってハイレベルな外国人選手と契約ができる。

 最近は、たとえばポーランド代表のストライカー、ヤクブ・シュヴィルツォクやU-24ドイツ代表のGKスベンド・ブローダーセンなど、ヨーロッパの代表クラスの選手がJクラブに加入する事例も増えてはいる。

 また長友佑都、酒井宏樹、大迫勇也、乾貴士といった日本代表クラスの選手がJリーグに復帰する動きもある。こうした動きをさらに加速させていきたいものである。
 
 その結果としてJリーグ自体の競技レベルを引き上げ、ヨーロッパの中堅国のリーグに匹敵するまで強化することができれば、何も若い日本人選手を無理して(契約金もなしに)ヨーロッパに渡らせる必要もなくなる。

 国内リーグが空洞化したベルギーでサッカー人気を支えているのは、強い代表チームの存在だ。代表の本拠地であるボードワン国王スタジアムには、それが親善試合であっても常に多くの観客が詰めかける。普段、国内リーグでは見ることのできない選手たちが見られるからだ。しかも、選手たちがプレーしているのはイングランドのクラブなのだから、代表に招集されても移動の負担はまったくない。

 同様のことは日本代表のゲームにも当てはまるかもしれない。だが、日本代表の場合、アジア予選では、最終予選の一部試合を除いて格下との対戦が多くなる。ミャンマーやモンゴルといった相手に代表がいくら大勝したからといって、それが高い入場料に見合ったエンターテイメントになるとは思えない。
 
【関連記事】
【セルジオ越後】スタメンや戦術は敵も分かり切っているが…とにかく最低勝点4! 南野には自分の価値を示してほしい
「信じられない経験をした」F・トーレスが日本時代を回想!「だから1年しか滞在しなかった…」
久保建英は来夏にマドリーへ復帰できるのか。番記者の見解は?「タケの居場所を空けて待ってはいない。だが…」
W杯『2年に1度』は本当にサッカー界のためになる? 日本にとっては“好都合”な改革案だが…欧州や南米の反発も当然
「どないせーっちゅーねんw」イニエスタの超絶ターンにファン驚愕!「このワンプレー魅せるだけで金取れる」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ