メッシら超大型補強で話題沸騰のパリSGって、そもそもどんなクラブ? 歴代のスターは?

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年08月23日

カタール資本の参入で欧州屈指のビッグクラブに

パリSGはネイマール(左)とエムバペ(右)を獲得するために、合わせて約478億円を費やしている。(C)Getty Images

画像を見る

 転機は突然、訪れた。11年5月にカタール投資庁の子会社である『カタール・スポーツ・インベストメント』(QSI)にパリSGが買収されたのだ。ここから欧州屈指のビッグクラブへと急速に変貌を遂げていく。

 QSIとパリSGの会長に就任したナセル・アル・ケライフィは、カタール王族と繋がりが深く、カタール・ワールドカップ組織委員会でも要職にある人物だ。実質的にカタールのサーニー王族(国家)が保有するクラブとなったパリSGは、この10年間にオイルマネーをふんだんに投入し、まさに金に糸目を付けぬ戦力補強でチームを成長させてきた。

 カタール資本となってからは、12-13シーズンに19年ぶりとなるリーグ・アン優勝を成し遂げると、リーグ4連覇を達成。20-21シーズン終了時点で、計27個の国内タイトルを獲得し、第二の黄金期を迎えている。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(12~16年)をはじめ、現チェルシーのチアゴ・シウバ(12~20年)、現マンチェスター・Uのエディンソン・カバーニ(13~20年)らビッグネームだけでなく、現在もチームの中軸として活躍するマルコ・ヴェッラッティ(12年~)、マルキーニョス(13年~)、アンヘル・ディ・マリア(15年~)らを高額の移籍金で獲得し、国内のライバルを圧倒する戦力とクラブの価値の両方を高め続けている。
 

 その最たる例が、17年夏に獲得したネイマールとキリアン・エムバペだ。前者はバルセロナから現在も世界最高額となる移籍金2億2200万ユーロ(約288億6000万円)で、後者は18歳でモナコから移籍金1億4500万ユーロ(約188億5000万円)でパリSGへと加入すると、過去4シーズンのタイトル獲得に大きく貢献しただけでなく、クラブのアイコンとしても重要な役割を担っている。

 パリSGは、今夏の移籍マーケットではアシュラフ・ハキミを獲得するために移籍金6000万ユーロ(約78億円)をインテルに支払ったのみで、メッシやセルヒオ・ラモス、ジャンルイジ・ドンナルンマ、ジョルジニオ・ヴァイナルダムの4人は移籍金ゼロで確保。まだ補強予算を残すため、レオナルドSDは、さらなる陣容強化を目論んでいる。

 超大型補強でリーグ・アン優勝はもちろん、初のCL制覇すらも“ノルマ”となったパリSG。すべてのタイトルを獲得し、クラブの価値を上げることができるか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【関連記事】
メッシ獲得のパリSG、「予想布陣」が半端ない! 難題だらけも心躍る顔触れだ
エムバペが今夏のマドリー移籍を直訴、パリSG会長と“直接会談”へ。叶わない場合は来夏にフリー移籍か
メッシが語る、ラ・リーガの空洞化とパリの熱狂「マドリーとバルサは苦難の時を過ごすかもしれない。でも…」【インタビュー】
「最高のレベルに戻るかは…」“天才”ボージャンの神戸加入に母国メディアも注目!「ずっと居場所を見つけられていない」
「自分を殺したいと…」ディ・マリアが“銀河系軍団”未参戦のC・ロナウドの心境を推察!メッシには「別世界の人だ」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ