• トップ
  • ニュース一覧
  • 【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「バランスとタイミング」、そして「心」が必要だ!

【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「バランスとタイミング」、そして「心」が必要だ!

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年06月16日

「心」にはバランスとタイミングが含まれている。

チーム内で指揮官ほどバランスを意識せざるを得ない存在はないだろう。選手一人ひとりにも気を配り、時には声を掛けてモチベーションの維持に努める。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

「バランス」「タイミング」をはじめ、いまの日本はこうした分かりやすい外来語の表現を多用するようになっている。きっと聞き手も分かりやすいのだろうし、使うほうも曖昧な部分を誤魔化して伝えることができる。焦点を少しボカして伝えられるのだ。
 
 このコラムでも何度か触れている「気持ち」という言葉をハートやメンタル、メンタリティという言葉で表わす。やる気ではなく、モチベーション。動機づけとは言わない……。スポーツの世界では当たり前のように、「モチベーション」と言うようになった。
 
「長所、短所」ではなく、「ストロングポイント、ウィークポイント」と表現する。実際に僕も監督として、こうした「外来語」を使って選手に話している。「リスペクトやプライド、ポリシー」「ポジティブ」に「ネガティブ」はサッカーのなかでもよく使われる言葉だ。
 
 もちろん「バランス」と「タイミング」も外来語だが、やはりこのふたつはどんな時でも必要であり、素晴らしいシンプルな表現だと思う。
 
 ここでなんとか、このふたつに勝る日本語の表現を、と思う。それはなにか? 僕はやはり「心」だと思う。「心」にはバランスとタイミングも含まれていると思うからだ。
 
 つまり、「心が身体をひとつにまとめる」ということ。この心という言葉はどんな場面でも必要だ。どんなスポーツでも、どんな状況でも「心」がなかったら薄っぺらだ。日本もこれからの時代、「心」のほうが通じる時が来ると信じたい。
 
 とはいえ、僕も「外来語に頼るな~!」と言いながら、このコラムでどれだけの外来語を使ってきたことか! 外来語に頼る日本とはもう「おさらば」だ、と言いながら次のコラムも外来語はたくさん出てくるだろう……(笑)。
 
『心とバランスとタイミング』、しっかり意識して精進していこう!
 
2015年6月14日
三浦泰年
【関連記事】
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|ピッチのなかでは「自然に立つ」ことが大事
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「気のせい」それとも「氣の勢」?
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|日本サッカーに必要なのは「心」だ!
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|「苦労のない人生」はない!
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|チェンマイで感じる「人間」の素晴らしさ
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|何事にも「本気」で取り組めているか?
【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|いま、「勉強」がしたくなった訳
【連載】小宮良之の『日本サッカー兵法書』 其の二十二「ボランチの本質」
【セルジオ越後の天国と地獄】 「まやかしの快勝」だけど、大半のメディアは悪くは書けないよ。だって、ある意味でみんな“共犯者”だから
【日本代表】金田喜稔がイラク戦を分析|宇佐美はやはりひと味違う。チームとしての狙いもはっきりと見えた

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ