青森山田×静岡学園|隙のない陣容を持つチーム同士のバトル!
●青森山田×静岡学園
一昨年の選手権決勝と同じカードがインターハイの準決勝で実現した。
今年の青森山田は高校サッカー界だけではなく、クラブユースを含めたユースサッカー界でも、どのチームからも注目を集める言わば『横綱』だ。高円宮杯プレミアリーグEASTで首位を走り、今大会も攻撃陣が大暴れ。3-0(1回戦)、8-0(2回戦)、8-0(3回戦)、5-2(準々決勝)と4試合でなんと24得点という記録的なスコアで勝ち上がってきた。
昨年の選手権でも脚光を浴びた松木玖生(3年)と宇野禅斗(3年)のダブルボランチコンビに目が行くが、今年は各ポジションにハイレベルなタレントを配置。渡邊星来(3年)と名須川真光(3年)の2トップは、ともにフィジカルとスピード、決定力に優れ、ボールを収めるだけではなく裏抜けや単独突破もできる。また、この2人が相手ディフェンスラインを破壊することで、2列目以降の選手がアタッキングエリアに良い状態で入り込むことができるのだ。
左サイドハーフの田澤夢積(3年)、右の藤森颯太(3年)もドリブル突破の破壊力は凄まじい。さらに後方には唯一の2年生である多久島良紀と、大戸太陽(3年)という攻撃力を持ったサイドバックが控えている。
春先には不安定さが懸念されていた三輪椋平(3年)と丸山大和(3年)のCBコンビも試合を重ねるごとに安定感が増し、今では陸空ともに強固な壁となり、GK沼田晃季(3年)も判断力に秀で、セービング、ハイボールともに安定感抜群。まさに隙のない陣容に仕上がっている。
一昨年の選手権決勝と同じカードがインターハイの準決勝で実現した。
今年の青森山田は高校サッカー界だけではなく、クラブユースを含めたユースサッカー界でも、どのチームからも注目を集める言わば『横綱』だ。高円宮杯プレミアリーグEASTで首位を走り、今大会も攻撃陣が大暴れ。3-0(1回戦)、8-0(2回戦)、8-0(3回戦)、5-2(準々決勝)と4試合でなんと24得点という記録的なスコアで勝ち上がってきた。
昨年の選手権でも脚光を浴びた松木玖生(3年)と宇野禅斗(3年)のダブルボランチコンビに目が行くが、今年は各ポジションにハイレベルなタレントを配置。渡邊星来(3年)と名須川真光(3年)の2トップは、ともにフィジカルとスピード、決定力に優れ、ボールを収めるだけではなく裏抜けや単独突破もできる。また、この2人が相手ディフェンスラインを破壊することで、2列目以降の選手がアタッキングエリアに良い状態で入り込むことができるのだ。
左サイドハーフの田澤夢積(3年)、右の藤森颯太(3年)もドリブル突破の破壊力は凄まじい。さらに後方には唯一の2年生である多久島良紀と、大戸太陽(3年)という攻撃力を持ったサイドバックが控えている。
春先には不安定さが懸念されていた三輪椋平(3年)と丸山大和(3年)のCBコンビも試合を重ねるごとに安定感が増し、今では陸空ともに強固な壁となり、GK沼田晃季(3年)も判断力に秀で、セービング、ハイボールともに安定感抜群。まさに隙のない陣容に仕上がっている。
その横綱を相手に静岡学園がどう戦うか。今年の静岡学園は、歴代のなかでも屈指の実力を持ったチームだけに、打ち破る力は十分にある。
GK生嶋鍵太郎(3年)は足下の技術とポジショニング、シュートストップに優れ、ビルドアップでも起点となれる。ディフェンスラインはプロも注目する2年生のCB行徳瑛がおり、彼も持ち出しからの正確なパスが武器だ。
そして、最大の武器は両サイドアタッカーとダブルボランチにある。左の古川陽介(3年)は切れ味鋭い切り返しからの突破を得意とし、ただ切り返すのではなく、相手のリズム、呼吸、ステップをしっかりと見て、瞬時に相手の逆を突く形で切り返す。準々決勝の大津戦では3度の切り返しで相手DFを完全に翻弄し、FW持山匡佑(3年)の決勝弾をアシストした。
右の川谷凪(3年)もプロ注目の存在で、一瞬でトップスピードに乗ると抜群のボディバランスで相手の前に身体を入れて、一気に突破をしていく。まさに静学の右の閃光と言える存在だ。
ダブルボランチには、広い視野と卓越した技術を持つ2人が君臨。玄理吾(3年)のボールを受ける前の動き出しと受けてからのターンスピードは一級品で、瞬時に複数の選択肢が持てる場所にボールを置き、その選択肢の中から適した判断を下していく。コンビを組む菊池柊哉(3年)もテクニックと判断力に優れ、高さもあって、攻撃と守備の切り替えの部分で能力を発揮する。
隙のない陣容を持つチーム同士なだけに、接戦になる可能性は高い。ただ、青森山田を相手に先制点を取られると一気に飲み込まれてしまうチームが多い。
プレミアでもいくつもそういった試合があったし、1回戦の長崎総科大附も前半は0-0だったが、後半に失点してから一気に崩れた。準々決勝にて、唯一今大会で青森山田からゴールを奪っている東山も、14分に失点してから前半だけで3失点を喫し、0-5になってからの反撃だった。
静岡学園が先に先制するか、先制を許しても同点に追いつければ、展開は大きく変わってくる。だが当然、青森山田はそれをさせまいと牙を剥き出して仕掛けてくる。静岡学園が青森山田の勢いを、持ち前のテクニックと連動性でいなすことができるか。ここが勝負の分かれ目となるだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【インターハイ準々決勝PHOTO】静岡学園1ー0大津|前半37分!持山匡佑のヘディングシュートが決まり静岡学園が準決勝に進出!!
【インターハイ準々決勝PHOTO】神村学園1-3米子北|愛斗!愛斗!秀人!米子北が3発で快勝!神村学園を下す!!
GK生嶋鍵太郎(3年)は足下の技術とポジショニング、シュートストップに優れ、ビルドアップでも起点となれる。ディフェンスラインはプロも注目する2年生のCB行徳瑛がおり、彼も持ち出しからの正確なパスが武器だ。
そして、最大の武器は両サイドアタッカーとダブルボランチにある。左の古川陽介(3年)は切れ味鋭い切り返しからの突破を得意とし、ただ切り返すのではなく、相手のリズム、呼吸、ステップをしっかりと見て、瞬時に相手の逆を突く形で切り返す。準々決勝の大津戦では3度の切り返しで相手DFを完全に翻弄し、FW持山匡佑(3年)の決勝弾をアシストした。
右の川谷凪(3年)もプロ注目の存在で、一瞬でトップスピードに乗ると抜群のボディバランスで相手の前に身体を入れて、一気に突破をしていく。まさに静学の右の閃光と言える存在だ。
ダブルボランチには、広い視野と卓越した技術を持つ2人が君臨。玄理吾(3年)のボールを受ける前の動き出しと受けてからのターンスピードは一級品で、瞬時に複数の選択肢が持てる場所にボールを置き、その選択肢の中から適した判断を下していく。コンビを組む菊池柊哉(3年)もテクニックと判断力に優れ、高さもあって、攻撃と守備の切り替えの部分で能力を発揮する。
隙のない陣容を持つチーム同士なだけに、接戦になる可能性は高い。ただ、青森山田を相手に先制点を取られると一気に飲み込まれてしまうチームが多い。
プレミアでもいくつもそういった試合があったし、1回戦の長崎総科大附も前半は0-0だったが、後半に失点してから一気に崩れた。準々決勝にて、唯一今大会で青森山田からゴールを奪っている東山も、14分に失点してから前半だけで3失点を喫し、0-5になってからの反撃だった。
静岡学園が先に先制するか、先制を許しても同点に追いつければ、展開は大きく変わってくる。だが当然、青森山田はそれをさせまいと牙を剥き出して仕掛けてくる。静岡学園が青森山田の勢いを、持ち前のテクニックと連動性でいなすことができるか。ここが勝負の分かれ目となるだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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