「子供のころ、『女子サッカーにはプロがない』と言われた」
――外から見ている私としては、2009年のU-19女子アジア選手権での走りというのも、すごくよく覚えています。のちにINAC神戸で一緒にプレーするチ・ソヨン選手のすごいドリブル突破から同点に追いつかれて。でも、髙瀬選手が走り切って、最後に岩渕真奈選手のゴールを呼び込んだ決勝戦とか……。
懐かしい、そういう試合もありましたね。私のプレーに対する考え方というのは、根本的にはずっと変わらないんです。自分がチームのためにできることをやる。あの時は、それが「走ること」だった。それが印象に残っていたとしたら、すごく嬉しいです。自分でも忘れていました(笑)。
――高瀬選手が、世界を相手に戦った経験や得たものとは何ですか?
まず、「世界一になる」「世界のチームと戦う」っていうことを、若いうちに体感できたことはかけがえのない経験でした。スピード感だったり、身体の強さだったりを、普段から意識しながらプレーするようになりました。「相手は、フィジカルが強い」「足が速い」と言われてもピンと来なかった感覚が、実際に対戦することで自覚できて、焦燥感というものも目覚めました。
普段の練習時も「こんなもんじゃない」「これじゃ足りない」と奮い立ち、意識しながら練習に取り組めるというのは、間違いなく自分にとっての糧になりました。
――WEリーグができて、INAC神戸以外のチームの環境も良くなるはず。そうなると、世界で戦うための環境が作れると思いますか?
日本代表のレベルアップは、国内チームの活動があってこそなので、いざプロになったら意識も変わりますし、サッカーにかけられる時間も変わります。プロになった事で、より高いレベルのサッカーをお見せしなければいけないということになります。
今まで応援してくれていた人たちに「おっ、プロリーグになって変わったな!」と感じてもらえるように、そして新しいファンを増やすために、プロならではの強みや変化を作っていかなければいけないですね。
――ちなみに、「WEリーグが誕生する」と聞いた時の感想は?
「え、本当にできるのかな」って(笑)。戸惑いというか。他の選手も「本当にできるのか」と感じた人も多いのでは……。もちろん嬉しさはありましたが、「凄いことになった」「本当に実現できるの?」と。
――「無理じゃないか」という気持ちですか?
プロ化となれば、それだけお金も動きますし、環境もガラリと変わるかもしれない。想像できるなかでも、いろんな戸惑いがありました。幸せなことに、INAC神戸では普段からサッカーに集中させてもらっていますが、リーグ全体の体制が変わるだろうし……。正直にいうと、「本当に大丈夫かな」という懸念がありました。
――プロリーグに対しての期待はありますか?
それはもちろんです! 例えば、子供たちが「将来、何になりたい?」と訊かれた時、「サッカー選手」と答えてもらえるようになるかもしれない。私は子供の頃、「プロサッカー選手になりたい」と文集に書いたとき、「女子サッカーにはプロがない」と言われた記憶があるんです。
がっかりしましたが、「先のことは分からないし、女子だってプロができるかも」と願っていたので、本当にうれしい気持ちです。夢の選択肢を増やすことで、男性女性に限らず、夢を見せられるようなリーグにしたいです。
懐かしい、そういう試合もありましたね。私のプレーに対する考え方というのは、根本的にはずっと変わらないんです。自分がチームのためにできることをやる。あの時は、それが「走ること」だった。それが印象に残っていたとしたら、すごく嬉しいです。自分でも忘れていました(笑)。
――高瀬選手が、世界を相手に戦った経験や得たものとは何ですか?
まず、「世界一になる」「世界のチームと戦う」っていうことを、若いうちに体感できたことはかけがえのない経験でした。スピード感だったり、身体の強さだったりを、普段から意識しながらプレーするようになりました。「相手は、フィジカルが強い」「足が速い」と言われてもピンと来なかった感覚が、実際に対戦することで自覚できて、焦燥感というものも目覚めました。
普段の練習時も「こんなもんじゃない」「これじゃ足りない」と奮い立ち、意識しながら練習に取り組めるというのは、間違いなく自分にとっての糧になりました。
――WEリーグができて、INAC神戸以外のチームの環境も良くなるはず。そうなると、世界で戦うための環境が作れると思いますか?
日本代表のレベルアップは、国内チームの活動があってこそなので、いざプロになったら意識も変わりますし、サッカーにかけられる時間も変わります。プロになった事で、より高いレベルのサッカーをお見せしなければいけないということになります。
今まで応援してくれていた人たちに「おっ、プロリーグになって変わったな!」と感じてもらえるように、そして新しいファンを増やすために、プロならではの強みや変化を作っていかなければいけないですね。
――ちなみに、「WEリーグが誕生する」と聞いた時の感想は?
「え、本当にできるのかな」って(笑)。戸惑いというか。他の選手も「本当にできるのか」と感じた人も多いのでは……。もちろん嬉しさはありましたが、「凄いことになった」「本当に実現できるの?」と。
――「無理じゃないか」という気持ちですか?
プロ化となれば、それだけお金も動きますし、環境もガラリと変わるかもしれない。想像できるなかでも、いろんな戸惑いがありました。幸せなことに、INAC神戸では普段からサッカーに集中させてもらっていますが、リーグ全体の体制が変わるだろうし……。正直にいうと、「本当に大丈夫かな」という懸念がありました。
――プロリーグに対しての期待はありますか?
それはもちろんです! 例えば、子供たちが「将来、何になりたい?」と訊かれた時、「サッカー選手」と答えてもらえるようになるかもしれない。私は子供の頃、「プロサッカー選手になりたい」と文集に書いたとき、「女子サッカーにはプロがない」と言われた記憶があるんです。
がっかりしましたが、「先のことは分からないし、女子だってプロができるかも」と願っていたので、本当にうれしい気持ちです。夢の選択肢を増やすことで、男性女性に限らず、夢を見せられるようなリーグにしたいです。