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【連載】識者同士のブンデス放談「W杯優勝から1年、ドイツ代表はどこに向かっているのか」

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年06月14日

前線は駒が揃う反面、サイドバックは人材難。

このヘクターがレーブ監督の信頼を掴みつつあるとはいえ、ラームが代表引退で抜けたサイドバックはタレント不足だ。 (C) Getty Images

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遠藤:ところで昨夏のラーム引退以降、サイドバックの人材不足がますます叫ばれていますね。
 
浜野:おっしゃる通りです。前線は駒が揃っています。とくにベララビとヘアマンはこれからスタメン争いに食い込んでいくでしょう。しかし、サイドバックは本当に人材難。
 
 ホッフェンハイムではボランチが主戦場のルディを、右サイドバックで使わざるをえない状況になっています。
 
遠藤:そのルディも、ドルトムントのドゥルムあたりも、パッとしませんね。ラームの代役なんて簡単に見つかるはずがありませんが、いわゆるワールドクラスに成長しそうな勢いを感じさせる若手があまりにも少ない。
 
浜野:ルディはそもそも、サイドでのインテンシティの高いプレーを武器としている選手ではないので、守備で後手に回ることが多々あります。
 
 ドゥルムもポーランド戦で失点に繋がるミスをしてから、守備の粗が少し目立ちますね。もちろん、ふたりとも良い選手ですが、前線のタレントと比べると小粒感は否めません。そのなかで、レーブ監督の信頼を掴みつつあるのはケルンのヘクターです。
 
遠藤:積極的な攻撃参加が持ち味のレフティですね。
 
浜野:彼の特徴は、1対1の守備の際に最後の瞬間まで飛び込まずに我慢して相手に対応できること。高いインテンシティで上下動できる。左のタッチライン際でボールと相手の間に身体を入れて、上手に前へボールを運べる。
 
 中にカットインした際も、左右の足を使って攻撃に絡める。ホッフェンハイム戦(14-15シーズンの28節)で4人抜きゴールを決めたとおり、サイドバックにしては足下の技術に優れていますね。
 
遠藤:ヘクターが左に定着すれば、あとは右ですね。
 
浜野:アメリカ戦ではルディを起用しましたが、ドゥルムを我慢して使っていくのではないでしょうか。
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