「今の自分にない感覚をまた味わいたい」(森重)
――学ぶと言えば、おふたりは3月に行なわれたハリルホジッチ監督の初陣に、揃って招集されました。新しい代表監督から、なにを吸収しましたか?
森重 活動期間が10日程度でしたから、吸収するという感覚ではありませんでした。監督が代われば、戦術のコンセプトもトレーニングへのアプローチも変わります。モチベーションの上げ方も含め、新鮮なものを感じました。仮に次も代表に招集されたら、今の自分にない感覚をまた味わいたいですよね。監督の引き出しをたくさん見たいです。
――太田選手は、途中出場したウズベキスタン戦で1アシスト。“ホーム”の味の素スタジアムでしっかりと結果を出しました。
太田 素直に嬉しかったです。
――そのクロスをヘッドで沈めた岡崎選手は試合後、「あれは宏介のゴール」と言っていました。
太田 はい。ニュースでも大きく取り上げてもらえて、感謝です(笑)。
――森重選手も、ウズベキスタン戦ではアグレッシブなプレーが目立ちました。とりわけ、最終ラインから縦パスを入れる回数が多かったです。
森重 この前の代表合宿では“縦へ”がポイントのひとつだったので、そこは意識しました。
――アジアカップに参戦したおふたりから見て、アギーレ監督との違いは?
森重 (太田に向かって)どう?
太田 どうだろうね。そこまで大きな変化は感じないというか……。とにかく、(ハリルホジッチ監督は)熱意があります。
――ミーティングは多いそうですね。
森重 代表チームでは活動期間が短いなかで、監督のやりたいサッカーを表現しなければなりません。互いの意思を通じ合わせるという意味で、ミーティングは重要です。膝を突き合わせないと分からない部分はありますから。そこで自分の足りないところを指摘してもらったり、逆に疑問をぶつけてみたり、そうした話し合いが結果としてチームを強くする可能性は感じました。
――監督が代わって“一発目”の代表戦に呼ばれるのは大切ですよね?
太田 そのとおりです。個人的には、(今回の代表活動を経て)怪我なく帰って来られたのがなにより良かったです。代表戦で負傷してクラブに迷惑をかけることだけはしたくないので、上手くやれたと思います。
――クラブあっての代表。そこを忘れてはいけません。
太田 「代表、代表」とその想いが強くなりすぎると、あまり上手くいかないような気がします。
森重 クラブはクラブ、代表は代表。そうした割り切りも必要かもしれません。代表チームには代表での責任感があって、FC東京に戻ってくればまた違う責任がありますから。実際、自分はそのふたつの責任感を上手くモチベーションにしています。それで良いリズムができているし、代表とクラブのバランスについてはそれぞれ個人で“答”を出せればいいと思います。
――ワールドカップ予選も始まりますから、ここからのさらなる活躍を期待しています。
太田 死ぬ気で頑張ります!
森重 ファン・サポーターを失望させないよう、“ゼロ”にこだわりながらプレーしたいです。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
森重 活動期間が10日程度でしたから、吸収するという感覚ではありませんでした。監督が代われば、戦術のコンセプトもトレーニングへのアプローチも変わります。モチベーションの上げ方も含め、新鮮なものを感じました。仮に次も代表に招集されたら、今の自分にない感覚をまた味わいたいですよね。監督の引き出しをたくさん見たいです。
――太田選手は、途中出場したウズベキスタン戦で1アシスト。“ホーム”の味の素スタジアムでしっかりと結果を出しました。
太田 素直に嬉しかったです。
――そのクロスをヘッドで沈めた岡崎選手は試合後、「あれは宏介のゴール」と言っていました。
太田 はい。ニュースでも大きく取り上げてもらえて、感謝です(笑)。
――森重選手も、ウズベキスタン戦ではアグレッシブなプレーが目立ちました。とりわけ、最終ラインから縦パスを入れる回数が多かったです。
森重 この前の代表合宿では“縦へ”がポイントのひとつだったので、そこは意識しました。
――アジアカップに参戦したおふたりから見て、アギーレ監督との違いは?
森重 (太田に向かって)どう?
太田 どうだろうね。そこまで大きな変化は感じないというか……。とにかく、(ハリルホジッチ監督は)熱意があります。
――ミーティングは多いそうですね。
森重 代表チームでは活動期間が短いなかで、監督のやりたいサッカーを表現しなければなりません。互いの意思を通じ合わせるという意味で、ミーティングは重要です。膝を突き合わせないと分からない部分はありますから。そこで自分の足りないところを指摘してもらったり、逆に疑問をぶつけてみたり、そうした話し合いが結果としてチームを強くする可能性は感じました。
――監督が代わって“一発目”の代表戦に呼ばれるのは大切ですよね?
太田 そのとおりです。個人的には、(今回の代表活動を経て)怪我なく帰って来られたのがなにより良かったです。代表戦で負傷してクラブに迷惑をかけることだけはしたくないので、上手くやれたと思います。
――クラブあっての代表。そこを忘れてはいけません。
太田 「代表、代表」とその想いが強くなりすぎると、あまり上手くいかないような気がします。
森重 クラブはクラブ、代表は代表。そうした割り切りも必要かもしれません。代表チームには代表での責任感があって、FC東京に戻ってくればまた違う責任がありますから。実際、自分はそのふたつの責任感を上手くモチベーションにしています。それで良いリズムができているし、代表とクラブのバランスについてはそれぞれ個人で“答”を出せればいいと思います。
――ワールドカップ予選も始まりますから、ここからのさらなる活躍を期待しています。
太田 死ぬ気で頑張ります!
森重 ファン・サポーターを失望させないよう、“ゼロ”にこだわりながらプレーしたいです。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)