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【岩本輝雄】重くのしかかった“30分の差”と最初の失点。それでも選手たちの健闘は称えたい/東京五輪

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2021年08月08日

あり得ない日程のなかで本当に頑張っていた

“ホームの利”となるスタンドからの大声援はなかったけど、選手たちは必死に戦い抜いた。その健闘は称えたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 3点差をつけたメキシコが引き気味に構えていたこともあって、日本が押し込む時間が増える。攻めあぐねているわけでもなく、しっかりとシュートで終わる。そこで決め切るか、決め切れないか。その議論は今に始まったことではないし、サッカーというスポーツにおいては“永遠の課題”。個人の問題だし、ここであれこれ言っても意味がない。

 メキシコが4点目、5点目を取る可能性があった一方で、日本にもそれだけのチャンスがあった。防戦一方だったスペインとの準決勝に比べれば、見応えのあるゲームだった。

 準決勝、3位決定戦と、メダルがかかった勝負どころで勝ち切れなかった。それはもう、事実として受け止めるしかない。メダルを獲得するために何が足りなかったかは、選手一人ひとりがそれぞれ感じていることだと思う。この悔しい経験を次につなげる――そんなことは、彼らが一番理解しているはずだ。

 猛暑の日本で、あり得ない日程のなかで、選手たちは本当に頑張ったと思う。自国開催だからメダルを! というプレッシャーはあっても、ホームのメリットとなる、選手の背中を押してくれるスタンドからの大声援はなかった。
 
 メキシコと明らかな実力差があったとは思わない。スコアだけを見れば完敗。でも、どっちに転ぶか分からない勝負だった。こういう表現が良いか悪いか分からないけど、負けたのは「たまたま」。悲観すべき内容ではない。

 結果がすべてのプロの世界。メダルという目に見える成果を出せなかった点は批判されて然るべき。でも……選手たちはよく戦った。よく走った。みんなの期待に応えようと死に物狂いだった。その戦いぶりは称えたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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