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【岩本輝雄】重くのしかかった“30分の差”と最初の失点。それでも選手たちの健闘は称えたい/東京五輪

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2021年08月08日

13分の失点がさらに重くのしかかる…

中2日の6試合目。疲労困憊のなかで、ビハインドを背負う。心身ともに難しい状況でのゲームだったと思う。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[東京五輪 3位決定戦]U-24日本 1-3 U-24メキシコ/8月6日/埼玉スタジアム2002

 今さら言っても仕方がないし、言い訳になるのは分かっているけど、やっぱり中2日の連戦は選手からすれば相当にキツかったと思う。最初にスケジュールを見た時、「これはしんどいぞ」とイメージはしていたけど、実際そうなったよね。

 中2日で6試合目となるメキシコとの3位決定戦。勝敗を分けたのは、トータルの体力というか、疲労度の違いはひとつあるかもしれない。決勝トーナメントに入って、日本は準々決勝、準決勝といずれも延長戦まで戦ったのに対し、メキシコは延長戦までもつれこんだのは準決勝の1回だけ。たった“30分”かもしれないけど、その差は大きかった気がする。

 お互いに疲れが見えるなかでのゲームで、メキシコが13分にPKで先制。この1点がさらに日本に重くのしかかる。まだ0-1。でも、リードを得たことでメキシコが体力的にもメンタル的にも、ちょっと“復活”する。

 自分の現役生活を振り返っても、キツい時でも先手を取れれば、それだけでノッてくる。フィフティ・フィフティの状態で、相手より先に一歩を出せるようになる。ギリギリの勝負のなかで、これはデカい。その積み重ねでゲームを有利に運べるようになる。
 
 だから、日本の選手たちの状態もなんとなく想像はできる。疲労困憊のなかで、ビハインドを背負う。気持ち的にも少し落ちるし、いくら気力を振り絞っても、身体が追いついてこない。あれ、いつもと違う。そんな感じだったんじゃないのかな。

 メキシコは足もとでつなぎながら、裏も狙ってくる。その対応にも日本は苦労していたように見えた。そして、前半にセットプレーから2点目を奪われ、後半にコーナーキックから3失点目。リスタートからの失点は、本当にもったいなかった……。そこは改善の余地が大いにあるけど、日本はさらに追い込まれてしまった。

 0-3となってから、途中出場の選手たちの奮起もあって、1点を返すことができた。今大会初ゴールをマークした三笘は、得点以外でも彼らしいプレーを見せていたよね。三笘と同じタイミングでピッチに投入された上田にも惜しいシュートチャンスがあった。
 
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