恐いぐらいに的中する“森保采配”。唯一心配なのは…【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年07月29日

「メダルが確実と言われている選手たちが…」吉田が試合前に掛けた言葉とは?

チームをまとめる吉田(5番)も油断を恐れているようだ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

画像を見る

 前半で2点のリードを奪ったことで、余裕ができた森保監督は、ハーフタイムに久保を下げたのを皮切りに、酒井、遠藤航、堂安、田中碧という主力をベンチに下げ、疲労を軽減することができた。結果的に、ターンオーバーと同じとはいかないまでも、それに近い“休息”を与えることができたのだ。

 さらに、途中出場の三好康児と前田大然がゴールを挙げるなど、交代策も的中。何から何までが上手くいった。強いていえば、自身が5シーズンに渡ってプレーしたフランスの五輪代表との一戦で躍動した酒井が、今大会2枚目のイエローカードをもらって準々決勝で出場停止になったことがマイナス点か。だが、この試合でも酒井に代わって途中出場した橋岡大樹が好プレーを見せており、しっかり穴を埋めてくれるはずだ。
 
 恐いのは、準々決勝でニュージーランドとの対戦となったことによる、油断ぐらいか。グループステージでも、最も格下と見られていた南アフリカに最も苦戦したように、勝って当たり前と思われるほど難しい試合になることは多々ある。

 ましてや、このオリンピックでは、内村航平(体操)、大坂なおみ(テニス)、瀬戸大也(競泳)、桃田賢斗(バトミントン)、張本智和(卓球)といったメダル候補が連日のように信じられない敗北を喫している。

「メダルが確実と言われている選手たちが敗退していることで、やっぱりもう一回集中して気を緩めずにやろう」

 吉田麻也は、フランス戦の前にそう語ったという。経験豊富なキャプテンが引っ張るこのチームなら、油断はないと信じたい。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【関連記事】
「衝撃を受けたのはクボと…」敵国フランスの大手紙記者に訊いた日本の印象「速くて強度が高い」【東京五輪】
【セルジオ越後】タフで強い、本当に凄かった! フランス戦で一番輝いたのは久保くんでも遠藤でもないね/東京五輪
仏紙がU-24日本を絶賛!「攻撃のリーダー」久保建英と並んで「フランスを平手打ちした」と評されたのは?【東京五輪】
【U-24日本4-0U-24フランス|採点&寸評】強豪を4発粉砕! MOMは3試合連続弾の7番に!
「強国を木っ端微塵にするなんて…」フランス戦で4発圧勝の日本に韓国メディアも驚嘆!「出会うなら決勝か」【東京五輪】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ