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「20代前半でのクビも仕方ないと…」悩める平川忠亮を浦和のバンディエラに押し上げた存在

カテゴリ:Jリーグ

河野 正

2021年07月22日

各大会で浦和が初めて頂点に立った試合に必ず出場した

プロ1年目はリーグ22試合に出場。オフト監督にその能力を買われ、積極的に起用された。(C)SOCCER DIGEST

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 02年4月30日、ナビスコカップ予選リーグ第2節の鹿島アントラーズ戦でプロデビュー。後半10分に山田に代わって右ウイングバックで出場し、29分には軽快な突破から2点目の起点となった。当人も「前を向き、縦を突く自分の持ち味を出せた」と喜んだ。

 Jリーグデビューは同年7月20日、第1ステージ第9節のコンサドーレ札幌戦で、後半28分に路木龍次と交代し左ウイングバックを担当。延長前半5分、トゥットに絶妙のスルーパスを配給した。Jリーグ初先発が同24日、左ウイングバックとしてフル出場した第10節の柏レイソル戦で、後半6分に左から山田に決定的な最終パスを預けている。

 平川は節目の試合では、必ず及第点以上のプレーを披露しオフト監督の信任を得た。指揮官は「平川はスピードばかりかとても賢い選手だ。第2ステージ半ば頃から私のやり方、チームの戦術をしっかり身に付けてくれた。まだまだ成長の余地がある」と褒めたものだ。

 日韓・ワールドカップの中断明けから左ウイングバックのレギュラーとなり、ナビスコカップ準優勝も経験。背番号が14に変わり、クラブ初タイトルを獲得した翌年のナビスコカップ決勝では、エメルソンに鋭い縦パスを通して2点目につなげた。
 
 ギド・ブッフバルト監督が就任した04年は、悔しさと喜びが交錯したシーズンではなかったか。

 DF陣に故障者が相次ぐとリーグ戦で5試合、ナビスコカップで2試合初体験のストッパーに指名された。「自分は上背がないから空中戦では身体をぶつけるしかない。90分のうち1分も気が抜けない」と言った。この起用には納得できなかったろうが、不慣れな役回りを忠実に粘り強くこなすのがこの人の真骨頂でもあった。

 第1ステージ第7節のサンフレッチェ広島戦は、右ウイングバックで先発。第10節までの4試合ながら、体調万全の山田から初めて右サイドのポジションを奪い、加入3年目で所期の目的を少しだけ果たした。

 03年のナビスコカップ、04年の第2ステージ、06年のリーグ、07年のAFCチャンピオンズリーグと、平川は浦和が初めて頂点に立った試合に必ず出場した。
 
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