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監督不在の鳥栖、ACL帰りの名古屋、プロ分析官が注目の一戦を徹底展望! 上位戦線に踏みとどまるのはどちらか?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年07月17日

鳥栖の自陣からの攻撃vs名古屋の敵陣での守備

【図1】鳥栖が自陣でボールを保持している際のマッチアップ図。

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 そもそも鳥栖のメカニズムとしては、左のCB(ここでは31番の大畑選手)がいわゆるサイドバックの役割としてサイドに開いて、ウイングバックにいた中野嘉大選手が流動的ですが、中に入ってきたり、相手サイドバックの位置まで高さを保つようなサイドハーフの位置をとることもあります。

 そして、左のインサイドにいた仙頭啓矢選手が下りてきてダブルボランチのような形になる。このローテーションをほぼほぼ、どの試合でもやっています。まずはこのローテーションをいつも通りにやるのかどうかがポイントのひとつです。

【図1】のように可変すると、31番の大畑選手と24番の飯野選手がサイドバックの役割を担い、いわゆる4-4-2のような形になります。サイドバックの役割をする選手たちの立ち位置によって、対峙する名古屋のサイドハーフをどれだけ引きつけ、連れ出すのかということが当然ながら出てきます。そこがポイントのふたつ目となります。

 鳥栖としては、ローテーションや立ち位置で名古屋の前線からの守備を混乱させたいという狙いがあります。

 2つ前のリーグ戦、横浜F・マリノスとの対戦ではこの形をやろうとしていましたが、横浜のプレッシャーの速さや追い込み方で、エドゥアルド選手や、朴一圭選手からロングボールを蹴らざるを得なくなってしまい、あまり時間を作れずに、リズムを出せなかった。それを受けて広島戦では、やり方を変えるのではなく、しっかりと自分たちでボールを握ることを選択しました。広島があまりプレッシャーをかけてこなかったこともあって、自分たちのボールにしながらこの可変も上手くできた。名古屋戦でも変わらずに自分たちの繋ぎをやるでしょう。

 鳥栖が気を付けるべき点は、松岡大起選手と下がってきた仙頭選手の中央のふたりが、ミスをすれば当然失点に直結する。横浜戦ではそれを経験しています。ダブルボランチのような形のふたりを使うかどうか。以前やられたからといって、使わないという選択はしないと思われますが、最終ラインの選手たちが恐れずにボランチを使えるかにも注目です。
 
 名古屋側の視点としては、この鳥栖のビルドアップに対して、どの位置からプレスを仕掛けるか。8番の柿谷選手、9番の山﨑選手が相手のCBにかけるのか、それともここは放っておいて、一番の取りどころ、ボランチに対してアプローチに行くのか。そこがひとつ注目です。

 もう一つ注目点は、奪いどころです。

 サイドハーフの齋藤選手、マテウス選手が相手のサイドバックになっている人を見る。ワザとそこにピッタリとくっつくことによって、鳥栖のサイドを封じて、真ん中につけさせる。そこを米本選手、稲垣祥選手などボールの取れる選手たちプラス、柿谷選手、山﨑選手の4人で、中に入れさせて奪うのか。それとも、中は閉じて、サイドバックに出させて、齋藤選手、マテウス選手が寄せていくのか。

 テーマの“サイドバック”の攻防のひとつで、相手のサイドバックをフリーにしてそこへ入れさせて獲るか、あえてサイドバックへのパスコースを消した状態で、中に入れさせてボランチあたりをひっかけて奪うのか。鳥栖の可変システムと、そのなかで出てくるサイドバックの役割や立ち位置の変化が出る部分でしょう。

【図1】では15番の稲垣選手が少し浮いている状況です。米本選手は恐らく相手の10番、樋口雄太選手を見ることになると思います。樋口選手は右サイドハーフやインサイドハーフの位置から下りてくることをよくやっているので、それを捕まえに行くと思います。

 さらに9番の山下選手まで下りてきて、4番の中谷進之介選手がついていくということになれば、例えば島川選手あたりから背後へのロングボールを狙うということも考えられます。

 鳥栖の狙いは、繋ぐだけでなく、名古屋の立ち位置によって最終ラインが高いのであれば、背後へのパスを狙うということもあるでしょう。

 お互いの狙いをどれだけ感じながらできるかというのがこのエリアでの見どころです。
 
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