6人が東京五輪に出場! スペイン各選手のEUROでのパフォーマンスを評価【現地発】

カテゴリ:国際大会

エル・パイス紙

2021年07月16日

準決勝を終えた時点で大会最長の走行距離を記録

【MF】
ロドリ
ブスケッツのコロナ陽性でスタメン出場の機会を得て、新たな中盤の核として君臨する足がかりを掴んだ。ただフィジカルコンディションが万全ではなかったことが影響したのか、リスクマネジメントの意識が強く働き、横パスやバックパスに逃げる場面が多かった。

セルヒオ・ブスケッツ
コロナ感染からの回復を待ったL・エンリケ監督の判断は功を奏した。スロバキア戦でスタメン起用されると、チームにそれまでの試合とは違った空気が生まれ、パスワークがスムーズになり、ポゼッションに芯が通った。キャプテンとしてはセルヒオ・ラモスのように前に出るタイプではなく、控えめな性格そのままにチームを引っ張った。その落ち着いた振る舞いでチームの大会を通しての成長を支えた。

★ペドリ
18歳で初の大舞台だったが、まるで動じるそぶりを見せなかった。まさにセンスの塊で、これで得点力が備われば、スペインでも一時代を築くことが可能だろう。準決勝を終えた時点で大会最長の走行距離76.1キロを記録。一方でシュートは0本に終わった。ボールキープやパス配給でマエストロのようなプレーを連発。カナリア産フットボーラーらしいテクニックを随所に披露し、印象的なスルーパスを何本か繰り出した。
 
コケ
ブスケッツ、ペドリとともに中盤の一角を構成。プレスに奔走し続け、最後の2試合はややガス欠を起こしたようだった。ゴール前で何度かゴールチャンスを迎えるも、決めることができなかった。1アシストを記録。

パブロ・サラビア
滑り込みでのメンバー入りだったが、スペースにアタックする持ち味を存分に発揮し、2得点・1アシストを記録。一躍攻撃の中心選手に躍り出た。そのまま不動の存在となると思われたが、筋肉系のトラブルで準決勝のイタリア戦の欠場を余儀なくされた。

★ダニ・オルモ
故障のサラビアに代わってイタリア戦でスタメン起用されると、ジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチを向こうに回し、ファルソ・ヌエベ(偽の9番)の役割を完璧にこなした。PK戦での失敗がその活躍をかすませることはなかった。3アシストは、ダビド・シルバ(2008年大会)とセスク・ファブレガス(2012年大会)に並ぶ一大会におけるスペイン人選手の最多タイ記録だ。シュートもチームトップの21本を放つも、無得点に終わった。
 
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