親密さを物語るエピソードは山のようにある
もう一つの強みは、“選手全員”のチームだったことだ。これほど親密で一体感のある代表は珍しい。「ひとつにまとまったチーム」とはサッカーの世界では聞きなれたフレーズで、選手たちも一つ覚えのようによく唱えるが、今回のアッズーリに関しては掛け値なしの本物だった。
選手だけでない。コーチ、スタッフの全てが、本当に仲が良い。それは間近で彼らを見ていてよくわかった。インシーニェがチーロ・インモービレの部屋のクローゼットに隠れて昼食から帰って来た彼を驚かせたり、マッテオ・ペッシーナとマヌエル・ロカテッリの終わりなき卓球対決があったり……。ポジションを争うアンドレア・ベロッティとインモービレは大の親友だ。
他にも、初戦のトルコ戦でチームバスがチームコーディネーターのジャンルカ・ヴィアッリを置いて行ったら勝利したので、毎回ヴィアッリを積み残すことが恒例行事になったなど、彼らの親密さを物語るエピソードは山のようにある。勝利すればバスの中は毎回全員で大合唱。レオナルド・スピナッツォーラが怪我で離脱してからは、彼へのエールも欠かさなかった。
これほど仲が良い理由の一つは、このチームにはプリマドンナがいないことだ。スターはおらず、一人ひとりが皆それぞれ輝いた。キリアン・エムバペもクリスチアーノ・ロナウドもいない。本物の一流と言える選手は守護神のジャンルイジ・ドンナルンマぐらいだが、彼は元々スター気取りをするのが大嫌いな青年だ。
選手だけでない。コーチ、スタッフの全てが、本当に仲が良い。それは間近で彼らを見ていてよくわかった。インシーニェがチーロ・インモービレの部屋のクローゼットに隠れて昼食から帰って来た彼を驚かせたり、マッテオ・ペッシーナとマヌエル・ロカテッリの終わりなき卓球対決があったり……。ポジションを争うアンドレア・ベロッティとインモービレは大の親友だ。
他にも、初戦のトルコ戦でチームバスがチームコーディネーターのジャンルカ・ヴィアッリを置いて行ったら勝利したので、毎回ヴィアッリを積み残すことが恒例行事になったなど、彼らの親密さを物語るエピソードは山のようにある。勝利すればバスの中は毎回全員で大合唱。レオナルド・スピナッツォーラが怪我で離脱してからは、彼へのエールも欠かさなかった。
これほど仲が良い理由の一つは、このチームにはプリマドンナがいないことだ。スターはおらず、一人ひとりが皆それぞれ輝いた。キリアン・エムバペもクリスチアーノ・ロナウドもいない。本物の一流と言える選手は守護神のジャンルイジ・ドンナルンマぐらいだが、彼は元々スター気取りをするのが大嫌いな青年だ。
皆で協力してプレーし、全員でゴールを狙うことで、誰もが自分はこのチームにとって重要であると感じることができたのだ。それはマンチーニが26人中25人の選手を使ったことからもそれはよくわかる。唯一使われなかったのはアレックス・メレトだが、彼は第3GKだったので仕方ないだろう。
イングランドとの決勝では、延長戦で多くの交代カードを切った。通常ならば替わって入るのはレベルが落ちる選手だが、今回のアッズーリに限っては、それはなかった。大会を通して、交代選手が活躍した試合が何度もあった。
イングランドとの決勝では、延長戦で多くの交代カードを切った。通常ならば替わって入るのはレベルが落ちる選手だが、今回のアッズーリに限っては、それはなかった。大会を通して、交代選手が活躍した試合が何度もあった。