EURO準決勝という大舞台でのPK戦となれば、緊張は最大限に達する。だからこそ、ジョルジョ・キエッリーニが見せた行動に驚いた人もいたはずだ。
7月6日のEURO2020準決勝、イタリア代表はPK戦の末にスペイン代表を下して決勝進出を決めた。互いに1人目が失敗したPK戦は、スペインの4人目アルバロ・モラタがジャンルイジ・ドンナルンマに防がれて失敗。2人目から5人目まで4人が成功させたイタリアが制している。
そのPK戦が始まる際のコイントスで、キエッリーニは笑顔でスペインのジョルディ・アルバの顔を叩く仕草をし、抱きかかえた。コイントスの結果を巡って意見が割れたのを受け、冗談まじりに取った行動とみられるが、この振る舞いにベテランの落ち着きを感じた人は少なくないだろう。
一方で、106分にベンチヘ下がったセルヒオ・ブスケッツから腕章を受け継いだジョルディに、笑顔は見られなかった。英紙『Daily Mail』は、「心理戦を制した」と、キエッリーニの行動がイタリアのアドバンテージになったのではないかと報じている。
「ジョルディはキエッリーニの振る舞いに困惑していたようだが、キエッリーニの反応は彼の自信を表していた。そして、イタリアにわずかな精神的アドバンテージとなった」
【動画】PK戦の前とは思えない? スペイン人記者が批判したキエッリーニの振る舞い
「ジョルディはキエッリーニの振る舞いに困惑していたようだ」
ただ、スペインではキエッリーニを批判する声も上がった。『El Chiringuito』の著名ジャーナリスト、ジョゼップ・ペドレロルは、キエッリーニのジョルディに対する行動を「屈辱的」と批判している。
キエッリーニの行動がイタリアのPK戦勝利に貢献したかは分からない。確かなのは、最後のキッカーを務めたジョルジーニョが、落ち着き払ったPKでファイナル進出を決めたということだ。『Daily Mail』紙は、ジョルジーニョのPKを「キエッリーニの冷静さに匹敵」と評している。
激戦を制して決勝に駒を進めたイタリアは、1968年以来の栄光をつかめるか。ファイナルは7月11日。イングランド対デンマークの勝者と対戦する。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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キエッリーニの行動がイタリアのPK戦勝利に貢献したかは分からない。確かなのは、最後のキッカーを務めたジョルジーニョが、落ち着き払ったPKでファイナル進出を決めたということだ。『Daily Mail』紙は、ジョルジーニョのPKを「キエッリーニの冷静さに匹敵」と評している。
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