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久保建英のフワリとしたFKに見えた東京五輪で目指すべき戦い方。市川大祐が見たホンジュラス戦の収穫

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年07月14日

後半の失速はなぜ生まれたのか

最前線でエネルギー溢れるプレーを見せた林。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 その久保選手や、2得点の堂安選手をはじめ2列目の選手の動きも非常に良かったなか、上田綺世選手不在のFWで先発した林選手もアピールに成功したのではないでしょうか。

 林選手は、プレーを見ていてもエネルギーを感じる。荒々しさというか、どんな相手に対しても物怖じしないというか、そういう部分も良いですよね。攻撃ももちろんですが、守備のところで、プレッシングや、隙を逃さず狙いを持っているところは、相手守備陣からすると嫌なFWなのかなと思います。

 思いっきりが良いところもあるし、アシストしたシーンでは冷静さや器用さもあった。あとはゴールですかね。チャンスもあったので、点が取れるようになるとまたノッてくると思います。少し力が入りすぎたのかなという場面もありましたね。

 そこも経験だと思うので、次に同じような状況になった時に、どう変化させてゴールに繋げられるのか楽しみですね。

 一方で、後半は失速して相手にゴールも許してしまいました。あれだけ前半飛ばしていたので、疲労という部分もあったと思いますし、ホンジュラスがフレッシュな選手を入れてきたというところももちろんあるのですが、前半のようなコンパクトさが薄れてきたのが原因でしょう。
 
 相手ディフェンスラインの背後への飛び出しが明らかに減っていて、相手を一度裏返すとか、自分たちの攻撃の起点を高い位置において、奪われたとしても自分たちのゴールから遠い位置で守備を始めるということもあまりできませんでした。

 さらに、攻撃のポイントをどこに置くか。後半はちょっと中央に置きすぎて、サイドが上手く出てこれなかった。中央が固まっているところで弾かれて、セカンドボールが拾えなくなって相手の攻撃が始まってしまった。中央の攻撃ももちろん大事ですが、もうちょっとサイドでの攻撃、コーナーフラッグあたりに押し込むことも状況によっては必要だと思います。

 前半良かったのは、外から中を使って、中から外を使ってと、相手を中に集結させてそこから薄い部分を攻めるということが出来ていました。後半は相手が中を固めているところに、中で攻撃をしてしまっていたので、そこが少し強引に行き過ぎた部分もあったように感じます。

 ホンジュラスとしても日本の攻撃が少し単調になったので、守りやすさもあって、相手のストロングポイントで勝負をしてしまったところがあったのだと思います。

 ボールが動くときの一人ひとりのポジションの修正が遅れ始め、そのことで、ファーストディフェンダーがなかなか素早く決まらず、他の選手たちがそれに連動してついていけなかった。選手間の距離が広がり始めて、相手の縦パスが入るようになってしまった。横のスライドが遅れたことで縦パスが入り、ポジションバックが遅れることでクロスの対応が難しくなった。

 一度、冨安健洋選手と板倉滉選手の間を通されて、ペナルティエリアで起点を作られてしまう場面もありました。

 吉田選手も最後は背後を獲られた時に、明らかに全力で戻れなくなっていたり、海外組のコンディショニング、試合から少し離れていたということも影響したようです。
 
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