「2トップのところで(守備の)スイッチが入らなかった」
■同点に追いつけた要因について
「2点目を取られずに粘ったからこそ、ラストプレーにつながった」
追いつけた要因としては、僕らが1点差で我慢できていたから。(終盤に)喜田(拓也)くんにバッーとドリブルされて、伊藤翔が右で空いていたけど、あそこでパスを出させずに、オグ(小椋祥平)か誰かが頑張って戻った。普通だったら諦めてやられてもおかしくなかったし、あれで2点目を取られていたら試合が終わっていたと思う。そういうところで粘ったからこそ、ラストプレー(終了直前のFK)につながった。
僕らは勝ち癖が付いているし、変にゲームを壊したくないというのもあった。だから僕的には途中まで0-1でもOKというか、ウチが1点取れば、勢いで2点目も取れるという攻撃陣に対する信頼感もあった。今日は最終的に1-1でしたけど、85分ぐらいに1点取っていれば逆転できたんじゃないかなというぐらい、攻撃陣に信頼を置いている。だから、焦りというのは終始なかったです。
■横浜戦で苦戦した原因について
「貴史とリンスの守備の運動量は、良い時に比べれば半分ぐらいだった」
(宇佐美)貴史とリンスの2トップのところで(守備の)スイッチが入らなかった。相手のアタッカー陣はアデミウソン、(齋藤)学、(藤本)淳吾さんたちで高さがないと分かっているにもかかわらず、ゴールキックをクイックでつながれて、(G大阪の)自陣までボールを運ばれた。ゴールキックの時にファビオとボンバーさん(中澤佑二)に付いて、GKに蹴らせれば僕らは撥ね返せるので、そのセカンドボールを拾うこともできたと思う。
それはハーフタイムにリンスに伝えて修正した。クイックでつながれると、もう一回ブロックを下げないといけない。そこからFWがまた守備をして、ボランチにつけられて、サイドに振られて……となると消耗してしまう。
最終的に(パス回しから)失点したわけではないけど、もっと効率的な守備ができたと思うし、2トップの守備の運動量は良い時に比べれば半分ぐらいだった。そのへんは僕から前に注文しないといけないし、それを怠ると最終的に失点につながってしまう。
リンスはリーグ戦で久々に先発してフレッシュだったわけで、攻撃的な選手なのは分かっているけど、(長谷川)健太さんのサッカーはそういうわけにはいかないと思うので。貴史もそう。代表から戻った時ぐらいは守備を求めたい。良い時は勝手に走ってくれますからね。
■地震の影響による10分間の中断について
「『西村さんが分からなかったら、俺らどうなるんですか?』と(笑)」
地震があった時は気付かなくて、主審の西村(雄一)さんに「どれぐらい中断するんですか」と確認したら全然分かっていなくて、「西村さんが分からなかったら、俺らどうなるんですか?」という話をしていた(笑)。サイドに行って副審の相樂(亨)さんに確認しても、「確認中だから、何分中断になるか分からない」と言われました。
僕らもどのタイミングで(心身の)ピークを持って行ったらいいか分からず、とりあえず気持ちだけプツンと切らさないようにした。パト(パトリック)が入ってセットプレーの守備も変わっていたので、そのあたりの確認をしていました。