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「慎三くんの言葉が思い出されて…」いま旬を迎えた湘南・山田直輝に響く“興梠の金言”と30代で見えてきた境地

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年06月25日

「自分のことよりチームを考えられるようになった」

 また山田のなかで伸びしろの先にあり「常に注目している」とするのが浦和レッズユースの先輩MF小池純輝だ。J2東京ヴェルディの小池は34歳ながらリーグ戦全試合先発出場。11得点を挙げ、目下、J2得点ランクで首位を走る。

 またリーグ通算66点のうち、2度目の東京V在籍となる19年、20年、そして今季ここまでで34点と30代でゴールを量産していることが分かる。

 加えて度重なるケガに遭いながら、いまも伸びしろを感じ、サッカーを楽しむ梅崎、そしてJ2アルビレックス新潟のFW田中達也も大きな存在だ。
 
「自分のことよりチームを考えられるようになった。試合に出ることで成長できている」と手応えを語る山田。シーズン前、浮嶋敏監督から「しっかり試合に出てもらわなければ困る」とハッパをかけられ、中盤の選手を束ねるMFリーダーを任されている。

 湘南で戦うことの責任と覚悟がいまの山田を後押しする。

 次節出場となれば、J1で09年以来、キャリアハイとなる20試合出場に並ぶ。本気のなかの余裕……、山田直輝が今まさに旬を迎えた。

取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)

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