「慎三くんの言葉が思い出されて…」いま旬を迎えた湘南・山田直輝に響く“興梠の金言”と30代で見えてきた境地

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年06月25日

古巣の浦和戦でゴールを決めた山田。「20代のあの頃、ホントに必死すぎて『余裕って何?』って感じだった」

 J1リーグ18節。湘南ベルマーレは、浦和レッズとのアウェー戦に3-2で逆転勝利を収めた。

 試合のトピックにはFWユンカーの2ゴールが挙がる一方、決勝弾を決めたDF岡本拓也、それをアシストしたMF梅崎司、そして打ち合いの呼び水となった27分の同点弾を決めたMF山田直輝と、かつて浦和に所属した選手たちの躍動があった。

 なかでも山田は絶好調。リーグ19試合すべてに出場。うち18試合が先発。80分以上のプレーは11試合と安定している。

 その山田がゲームメイク以上に、こだわるのがゴール。ここまで4得点だが、決定機は例年に比べ、倍増している。

 山田は以前から、「どうすれば点が取れるか?」にずっと悩んでいた。そこで浦和時代、FW興梠慎三にゴールの秘訣を聞くと、興梠は笑いながら、こう答えたそうだ。

「秘訣?それは余裕だよ、余裕」
 これに山田は戸惑った。

「20代のあの頃、ホントに必死すぎて『余裕って何?』って感じだった。本気でプレーしないとプロじゃ通用しないのにと思っていた」

 しかし、現在は違う。
「いまになって“本気のなかの余裕”が持てるようになった。あの時の慎三くんの言葉が思い出されて……プレーしていて『きっと、これなんだ』と分かるようになった」

 本気のなかの余裕――。それこそ浦和戦で見せた、あの射貫くようなミドルシュートにつながったといえる。
 
 その山田も来月で31歳を迎える。サッカー界では30代=ベテランとくくられてしまう。山田も後輩から「もうベテランですよね」と言われるが、決まって「得点王になった選手は30代が多い」と言い返すそうだ。

 30代でリーグ得点王が多いのは事実だが、山田が言いたいのはそこではない。

 サッカー選手は勢いある20代より、むしろ酸いも甘いもひと通りの経験をした30代からが面白さ、楽しさ、伸びしろが出てくるということだ。

 先ほどの興梠とのやり取りだが、在籍期間から推察すると、2018年から山田が再び湘南に期限付き移籍する19年7月までの間になる。とすれば、年齢は山田が28歳。興梠は32歳。興梠もきっとサッカーの面白さや本質みたいなものが分かり始めた時期だったと言える。
 
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