2年連続選手権4強入りの矢板中央、夏の舞台を引き寄せた絶対的守護神の集中力

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年06月24日

「インターハイ最高成績のベスト16を超えたい」

インターハイではベスト16が最高成績となっている矢板中央。果たして、今回はどごまで昇り詰められるか。写真:徳原隆元

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 あそこで瞬時にループを狙った三浦も素晴らしいが、この試合で唯一の決定機は藤井の冷静な判断が勝った。

 ピンチを切り抜けた矢板中央は、再び守備が安定し、その後は1本もシュートを許さなかった。逆に78分にロングスローからクリアのこぼれ球に反応したFW星景虎のシュートを、途中出場のFW小森雄斗がコースを変えてゴールに流し込み、決勝弾を叩き出した。

「点が取れない時こそ、守備陣の集中力が求められる。逆に僕らが仲間を信じて守備をし続ければ、攻撃陣が応えてくれる。今日の試合はそれをチームとして見せられたことが良かったと思います」
 
 3大会連続のインターハイ出場を掴んだ藤井は、難しい試合を制したことで今後のチームに大きなプラスになることを口にした。

「僕はインターハイに一度も出たことがないので、新たな気持ちで臨みたいし、チームとしては最高成績のベスト16を超えていきたい。それができれば選手権にもつながって行くと思う」

 目標は全国大会初のファイナリストと優勝。最高学年を迎えた守護神は、高校サッカーの総決算へ向けて、気を引き締め直してまずは夏の舞台へ挑む。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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