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コロナ禍の五輪サッカーは史上最低レベルに!? 金メダルは現実的に手が届く目標だ【識者の視点】

カテゴリ:日本代表

加部 究

2021年06月14日

東京五輪へ向けてここまで万全な準備を施した国はない

 前夜セルビアを相手に試合内容では圧倒しながら1ゴールに止まったフル代表と、そのセルビアと引き分けたジャマイカから4ゴールを奪ったU-24代表を比べれば、崩しのバリュエーションや決定力で後者に分があり、その違いの源を辿ればOAになる。相手の攻撃の火種を消す位置の高さを保ち、波状攻撃を生み出しているのは、遠藤航の水際立った読みと果敢なボール奪取であり、酒井宏樹の圧倒的にアグレッシブな守備と間髪を入れない攻撃への切り替えで、全てを最後尾から統率しているのが吉田だ。

 ジャマイカ戦を終えた横内昭展監督代行は「ある程度の骨格は見えてきた」と語ったが、それは不在の指揮官へ配慮した発言で、最前線と最後尾以外のレギュラーは固まったと見ていい。残された仕事は、あらゆるポジションのレギュラーに不測の事態が訪れた場合のバックアップを、効率良く選び抜く作業になるはずだ。
 
 東京五輪へ向けて、ここまで万全な準備を施した国はない。しかも日本の極端な高温多湿は想像を超えて耐え難く、これから本番までこの国で生活するだけで大きなアドバンテージになる。このチームに金メダルは相応の目標だし、逆にそれ以外に目指すものはない。さすがに今回ばかりは、勝利至上という戦略の妥当性は理解できる。五輪が先送りになり、ワールドカップまでの期間が狭まったことを考えても、U-24代表の取り組み方は理に適っていた。

文●加部 究(スポーツライター)

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