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【識者の視点】吉田、冨安を苦しめた看板FWは不在… セルビア戦の大きな発見と測れなかった“世界基準”

カテゴリ:日本代表

加部 究

2021年06月12日

「もし完璧なAチームで来られたら…」

セルビアを率いるストイコビッチ監督。日本のサッカーを讃えたが、ベストメンバーで対戦できていれば異なる結果になっていたとも語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 それに対しセルビアのストイコビッチ監督は、敢えてこの時期だからこそ指定席を持つFWを休ませて新しい選手のテストを優先した。ユーロへの出場を逃し9月からのワールドカップ予選を睨む状況は、日本と似ている。そして負けず嫌いの指揮官は言った。

「もし完璧なAチームで来られたら違う結果になっていた」
 
 誇張や強がりと決めつけることは出来ない。セリエAで21ゴールと大ブレイクを果たしたブラホビッチ(フィオレンティーナ)やアヤックスで10番を背負うタディッチは、まったくチームの色を変えてしまえる存在だ。彼らが前線にいて脅威を与え続けるだけで、全体のポゼッションにも影響が出てくる。例えば今回日本代表に不在の吉田麻也(サンプドリア)と冨安健洋(ボローニャ)は、シーズンに二度ずつブラホビッチと対戦しているが、どちらのチームも2ゴールずつ奪われた。セルビアも、かつて旧ユーゴスラビア時代に「東欧のブラジル」と呼ばれた頃ほどタレントが溢れているわけではない。ましてチームの看板になる武器を置いて来た以上、この試合から世界基準を探り出すのは難しい。

 客観的に良質な選手層が広がり、アジアの大陸内での優位性を保てていることは見て取れる。ただしそれはワールドカップでのベスト8に近づいている確証にはならない。

取材・文●加部 究(スポーツライター)
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