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【ポジション別検証|GK編】権田の無失点記録が途切れ、競争は再び横一線? 重視するのは経験か伸びしろか

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年06月09日

今季、リーグ・アンで23試合に出場。健在を示した川島に続くシュミット、中村

 最大のライバルと目されるのが、W杯過去3大会連続出場の川島永嗣(ストラスブール)。この10年間、日本代表の修羅場にはいつもこの人がいたと言っても過言ではない。2018年ロシアW杯の後、本人は「カタールは目指そうとは思わなかった」と本音を吐露するが、あえてハードルの高いフランス挑戦を続けたことで、森保監督に再び必要とされた。

 2019年6月シリーズで現体制初招集を受けたベテラン守護神は、直後のコパ・アメリカ(ブラジル)・ウルグアイ戦(ポルトアレグレ)で約1年ぶりの代表戦に出場。初戦・チリ戦(サンパウロ)惨敗で自信を失いかけていたチームを引き締め、奮い立たせる重要な役割を担った。それからは断続的に呼ばれ「イザという時には川島がいる」という最後の砦的な役割を担ってきた。
 
「自分のW杯経験の中でやり残したことがあると感じていた。どうやったらベスト8以上に行けるのかは探し続けないといけない部分」と自らに言い聞かせ、なかなか出番の得られない所属クラブでも自己研鑽に励んだ。その結果、今季はリーグ23試合出場。欧州5大リーグでこれだけ数字を残すGKはそうそう現われない。森保監督が38歳という年齢を気にしないのであれば、最終予選やW杯の重要局面で川島も軸に据える手も有効だろう。

 彼のような高度な経験値を誇る人間を超えるには、権田もシュミット・ダニエル(シントトロイデン)も中村航輔(ポルティモネンセ)も所属先で圧倒的な働きを見せ、シュートセーブやビルドアップ能力など森保監督が求める基準を高いレベルでクリアすることが肝要だ。そういう観点で言うと、ポルトガルで試合に出ていない中村は現状だと難しいが、シュミットには可能性がある。今季はベルギーで24試合に出場。世界で戦う自信を大いに深めた状態だからだ。

「自分のストロングはどこかっていうのをいつも考えるんですけど、試合に出た時に『このGKは安心して出せる』という信頼を与えられるようにならないといけない。欧州で経験を積んで落ち着きを出せるんじゃないか」と本人も前向きにコメントしていた。2m近い長身というのは、大迫敬介(広島)らU-24代表候補に名を連ねている4人を含めても、彼しかいない。日本人離れした高さとボランチ経験から来る足下の技術はやはり目を引く。そこにシュートストップという最重要項目が加われば、最終予選期間中の序列変更もあるかもしれない。シュミットにとって大切なのは来季所属先でのパフォーマンスと結果ではないか。
 
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