確かに日本代表のスタメンは大方欧州組で埋まるが…
スタメンで有力なレギュラー候補は、権田修一、南野拓実、原口元気の3人くらいだった。だが25歳以上で経験を蓄積してきた選手たちは、個々が力むこともなく淡々とやるべきことを遂行し、やがて少しずつ特徴をアピールし始める。川辺も前線に絡むようになり、山根視来は酒井宏樹や室屋成とは異なる組み立ての妙を披露し、坂元達裕のドリブルもJリーグ同様に効果的だった。
もちろん主力組の層の厚さを考えれば、今後招集や出番がない選手もいるかもしれない。だが同ポジションで上から2人くらいの選手が故障したとしても、いつでも補充が効くことは証明できたし、この試合でプレーしたことが後に重要な意味を持つ選手も出てくるかもしれない。その点でタジキスタン戦は、相手の力量と起用した選手のタスクの重みが適切だった。
もちろん主力組の層の厚さを考えれば、今後招集や出番がない選手もいるかもしれない。だが同ポジションで上から2人くらいの選手が故障したとしても、いつでも補充が効くことは証明できたし、この試合でプレーしたことが後に重要な意味を持つ選手も出てくるかもしれない。その点でタジキスタン戦は、相手の力量と起用した選手のタスクの重みが適切だった。
確かに日本代表のスタメンは、大方欧州組で埋まる。しかしJリーガーが、それを傍観する立場に甘んじていてはいけない。こうして力不足を自覚しながらも、掴んだチャンスを手放すまいと強烈な危機感を持つ伸びしろのある中堅選手たちが存在する。そしてそんな選手たちにも、代表監督が効果的な刺激を与えていく。底上げしながら頂点を引き上げていくには、そういう構図が必要だ。Jリーグが良い年輪の刻み方をしていると感じるのは、明確な特徴を持つ良質な遅咲きが目立つようになってきたからだ。
手放しで誉めちぎることはないまでも、久しぶりに意義のある経験と確認が出来た試合になった。
取材・文●加部 究(スポーツライター)
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