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「いっそのこと日本代表はフロンターレを軸にしてみたら」。原副理事長が語る“強すぎる川崎の存在意義”

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2021年06月14日

J2時代から積み上げてきたものが花開いた

横浜FC戦は主力5人を欠きながらも勝利。開幕からの無敗記録を21に伸ばした。写真:サッカーダイジェスト

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 かつて「プロスポーツは根付かない」とも言われた川崎の地で、今、フロンターレが輝いています。地元密着を早い段階から意識し、『シャレン!』(社会連携活動)にも積極的。アカデミーではすでに若い選手が上手く育っていますし、クラブとして良い流れに乗っています。J2時代から積み上げてきたものが花開いたという感じで、「川崎でプレーしたい」という選手が今後は増えるのではないでしょうか。それこそ、今季のリーグ戦で連覇を成し遂げ、ACLなどカップ戦でもタイトルを獲得すれば、ビッグクラブへの地歩を固めそうです。

 いっそのこと日本代表は川崎のメンバーを軸に構成してみたらと、そんな想いもあります。かつてスペイン代表がバルセロナ勢、ドイツ代表がバイエルン勢で主力を固めたやり方はひとつの理想で、それを日本代表でやってみても面白そうですよね。今の川崎はそれほど魅力的で、勢いもあるクラブなのです。
 

 そんな川崎が負ければ、それだけでビッグニュースになるわけで、他のクラブには頑張ってもらいたいです。私が監督なら、ガチガチのマンツーマン戦術で戦います。そこまで守備が強いわけではないので、前からプレスをかけてアグレッシブにプレーできれば勝機を見出せるはずです。腰が引けたような戦い方は絶対にダメ。中途半端に守ろうとしたらやられてしまいますから、ガンガン行ってもらいたいです。

 「川崎に勝つ」という分かりやすい目標ができれば、お客さんも試合に観に来るはずです。ホーム、アウェーにかかわらず、川崎戦の注目度が高まればプラチナチケットになってもおかしくない。川崎だけ特別視するのはどうかという意見があるのは承知していますが、スタジアムを常に満員にできるようなクラブが誕生するのはJリーグの未来を考えるうえでも良いことだと思います。

<プロフィール>
原 博実(はら・ひろみ)/1958年10月19日生まれ、栃木県出身。現役時代はFWで早稲田大、三菱重工などで活躍。日本代表歴は75試合・37得点。現役引退後、浦和、FC東京の監督を経て日本サッカー協会で技術委員長なども務めた。16年3月にJリーグの副理事長に就任し、現在に至る。

取材・構成●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集長)

※本稿は、サッカーダイジェスト6月24日号に掲載された「J’sリーダー理論」の内容を加筆したもの。

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