大きな一歩を踏み出した山田直輝。
もうひとつの収穫は、決勝点となった山田のゴール。
77分、中盤のスペースを突いて攻め上がった彼は、行く手を遮る敵を右にかわして右足を振り抜く。強烈なミドルが松本GK鈴木の手を弾いて、豪快にネットを揺さぶった。
浦和時代の2011年8月以来のゴール。決めた山田も魂のガッツポーズを見せたが、浦和時代からの仲間、坪井の喜びようも大変なものがあった。
U-17ワールドカップで日本の10番を背負い、将来を嘱望された若者は度重なる怪我に見舞われ、湘南に新天地を求めた。
こんなはずではなかった、という思いもあるかもしれない。
だが試合後、山田はこんなふうに話していた。
「怪我をしたこともあって湘南というチーム、曺さんという指導者に巡り会えたんだから、苦労したというよりいい経験をしたんだと考えています。もう若くはないので、昔よりひとつのゲームに賭ける気持ちは強いですね」
人生はサッカーと同じで何が起こるかわからず、やり直しもきかない。大事なのは、起きたことを前向きに捉えて歩み続けるということだけだ。
若さと活気に満ちあふれた湘南というチームで、山田直輝が大きな一歩を踏み出した。
取材・文:熊崎敬
77分、中盤のスペースを突いて攻め上がった彼は、行く手を遮る敵を右にかわして右足を振り抜く。強烈なミドルが松本GK鈴木の手を弾いて、豪快にネットを揺さぶった。
浦和時代の2011年8月以来のゴール。決めた山田も魂のガッツポーズを見せたが、浦和時代からの仲間、坪井の喜びようも大変なものがあった。
U-17ワールドカップで日本の10番を背負い、将来を嘱望された若者は度重なる怪我に見舞われ、湘南に新天地を求めた。
こんなはずではなかった、という思いもあるかもしれない。
だが試合後、山田はこんなふうに話していた。
「怪我をしたこともあって湘南というチーム、曺さんという指導者に巡り会えたんだから、苦労したというよりいい経験をしたんだと考えています。もう若くはないので、昔よりひとつのゲームに賭ける気持ちは強いですね」
人生はサッカーと同じで何が起こるかわからず、やり直しもきかない。大事なのは、起きたことを前向きに捉えて歩み続けるということだけだ。
若さと活気に満ちあふれた湘南というチームで、山田直輝が大きな一歩を踏み出した。
取材・文:熊崎敬