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連載|熊崎敬【蹴球日本を考える】ゴールを背負ったらとにかく強い 湘南・ブルーノは一見の価値あり

カテゴリ:Jリーグ

熊崎敬

2015年05月21日

大きな一歩を踏み出した山田直輝。

強烈なミドルで決勝点を挙げた山田。若さと活気に満ちあふれた湘南で大きな一歩を踏み出した。 (C) J.LEAGUE PHOTOS

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 もうひとつの収穫は、決勝点となった山田のゴール。
 
 77分、中盤のスペースを突いて攻め上がった彼は、行く手を遮る敵を右にかわして右足を振り抜く。強烈なミドルが松本GK鈴木の手を弾いて、豪快にネットを揺さぶった。
 
 浦和時代の2011年8月以来のゴール。決めた山田も魂のガッツポーズを見せたが、浦和時代からの仲間、坪井の喜びようも大変なものがあった。
 
 U-17ワールドカップで日本の10番を背負い、将来を嘱望された若者は度重なる怪我に見舞われ、湘南に新天地を求めた。
 
 こんなはずではなかった、という思いもあるかもしれない。
 
 だが試合後、山田はこんなふうに話していた。
「怪我をしたこともあって湘南というチーム、曺さんという指導者に巡り会えたんだから、苦労したというよりいい経験をしたんだと考えています。もう若くはないので、昔よりひとつのゲームに賭ける気持ちは強いですね」
 
 人生はサッカーと同じで何が起こるかわからず、やり直しもきかない。大事なのは、起きたことを前向きに捉えて歩み続けるということだけだ。
 
 若さと活気に満ちあふれた湘南というチームで、山田直輝が大きな一歩を踏み出した。
 
取材・文:熊崎敬
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