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【三浦泰年の情熱地泰】サッカー界も考えたい大坂なおみの会見拒否問題。彼女の声を無視すべきではない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年05月31日

本来、会見を受けるかどうかは協会が定めることではない

選手、監督時代にも数々の会見に応じてきた三浦氏は、本来は会見に応じるかどうかは選手の意思に任せるべきという。写真:サッカーダイジェスト

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 勝敗を決めるスポーツの世界において、会見だけはきっと避けることはできない。勝った(勝てた)理由も聞きたいが、負けた理由はもっと聞きたい。

 人の幸運より人の不幸を取り上げたい。どうやったら数字が取れるか? 何を聞いたら上に喜んでもらえるか? 自分の立場が周りに評価されるためには、人と同じことを聞いてはいけない。そう考える人もいることを知っておかなくてはいけない。

 逆に周りが興味のある、本質とかけ離れた「くだらない」質問の方が良いと考える質問者もいるであろう。

 そんな中で起こった世界のトップを走る彼女の決断。

 どこまで深いのか? それとも浅いのか? 何の世界もコアな人だけで成り立っているものではない。知らない人、それこそ興味のない人が興味を抱くにはコアな考え方だけが発信されても興味のある人は増えないという現状もある。

 だからこそ、こういうことが起きる。

 会見は必ずやらなければいけないというルールを除外しても、決してそのスポーツの品位を落とすものではないと思う。

 会見でしっかり応えられる選手がいるスポーツは人気があり、エンターテイメントとして認められる価値があるとしても、彼女のようなトップアスリートが存在したら、必ずしも会見は強制されるべきではないということの証明であろう。

 本来、会見を受けるかどうかは協会が定めることではなく、本人の意思による任意であるべきなのであろう。
 
 ただ彼女のファンであれば、彼女の純粋なインタビューは何度でも聞きたいはずだ。

 光り輝く彼女のプレーを長い間見たい。それには彼女の心の健康状態が心配だ。しっかりケアしていかなくては……。

 今朝方、欧州チャンピオンズ・リーグの決勝を4時から観戦した。今回のコラムは勿論、チェルシー優勝だと思いながら見ていた。

 しかし今回は日本のサッカー界、スポーツ界も無視して通ってはいけないと思い、この話題をテーマにした。

 CLはたくさんの人が記事にしているであろうから……。僕の感じたCLはまたゆっくり書ければと思う。

2021年5月30日
三浦泰年
 
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