最後まで集中を切らさない戦い方に海外組のプライドを感じた
選手個人に目を向けると、全員良かったとなります。もちろん5点取った大迫選手。どんな試合でも1試合で5点取るのは難しい。結果を出すFWとしての力は素晴らしいし、やはりずっと代表のFWを務めてきただけのことはあるのだなと改めて思いました。
【PHOTO】大迫半端ない!5得点をあげたエース・大迫勇也を大特集!
そんななか、長友選手に注目しました。運動量もそうなんですが、ポジショニングが非常に良かったです。
今まではボランチの選手に言及することが多かったですが、もちろんそこの選手は変わらず良かったのですが、長友選手の味方の逆サイドからクロスが上がる時、どこにポジションを取るかという判断がずば抜けて良かったと思います。
相手がワントップ気味だったので、FWは味方のCBふたりが見ていて、長友選手は少し前にポジションを取れるというやりやすさはあったと思います。
それでも、伊東選手がクロスを上げた時に、逆サイドまで流れてきたボールに対しても行けるし、クリアされた時に真ん中にこぼれてきて相手のカウンターになりそうなボールにもアクションができるというポジションを取っていました。両方に行けるポジションを取っていて、そこでボールをマイボールにしてしまうので、相手のカウンターを阻止して、2次攻撃・3次攻撃とずっと相手を押し込めるシーンが続きました。
SBについて高校生に教えている時に、そういうポジションの取り方を教えるのは難しいのですが、今回の長友選手のプレーは是非見てほしいなと思います。
【PHOTO】大迫半端ない!5得点をあげたエース・大迫勇也を大特集!
そんななか、長友選手に注目しました。運動量もそうなんですが、ポジショニングが非常に良かったです。
今まではボランチの選手に言及することが多かったですが、もちろんそこの選手は変わらず良かったのですが、長友選手の味方の逆サイドからクロスが上がる時、どこにポジションを取るかという判断がずば抜けて良かったと思います。
相手がワントップ気味だったので、FWは味方のCBふたりが見ていて、長友選手は少し前にポジションを取れるというやりやすさはあったと思います。
それでも、伊東選手がクロスを上げた時に、逆サイドまで流れてきたボールに対しても行けるし、クリアされた時に真ん中にこぼれてきて相手のカウンターになりそうなボールにもアクションができるというポジションを取っていました。両方に行けるポジションを取っていて、そこでボールをマイボールにしてしまうので、相手のカウンターを阻止して、2次攻撃・3次攻撃とずっと相手を押し込めるシーンが続きました。
SBについて高校生に教えている時に、そういうポジションの取り方を教えるのは難しいのですが、今回の長友選手のプレーは是非見てほしいなと思います。
ポジショニングに必要なのは、やはりどれだけ考えてプレーするのか。確率の問題でもあると思いますが、どんなボールが来るかを予測し、想定したなかでどちらのボールにも対応できるポジションを取る。
クロスが上がるシーンでは、味方がどこに入って行って、相手がどこにいて、最後のところでクロスを上げる選手がどういうボールを上げそうか。速いボールなのか、高いボールなのか、マイナスなのか、蹴るボールの種類を蹴る直前に判断してポジションを取る。長友選手は、見て、考え、予測し、実際に動き出すことが上手くできていて良かったと思います。
テレビにはあまり映らない部分でもありますが、切り替えの早さ、3人目の動き出し、ポジショニングと細部にまで意識の高さを感じられました。
こうした点差のついたゲームでもそこが徹底されていたのは、もちろん、チーム内の競争もあると思います。自分が試合に出たい。出続けたい。勝ちたい。そういった個人個人の意識の高さもありますし、それを選手に求めている監督のマネージメント、攻守の切り替えやポジショニングなど絶対に相手に譲らないというか、そこだけは徹底させるマネージメント力の高さ、というのも感じます。
2次予選突破が決まりましたが、国内組も合流する今後は、さらに競争が激化することを期待します。
ミャンマー戦に出場した選手たちもポジションを譲らないという気持ちもあるでしょうし、プレーの精度が低かったら代えられてしまうという危機感も当然持っていると思います。
間違いなくポジション争いがあること自体、選手にとって、良い緊張感、良い危機感が生まれます。最終予選、本大会に向けて、日本がレベルアップしていく上では、さらに競争が続いていくことが一番大事になってくるでしょう。
そんな意識が、海外組と呼ばれる選手たちの、日本代表を長く背負ってきたという選手たちのプライドだと思いますし、世の中がコロナ禍の状況で、テレビを通じて何か伝えたい想いもあったのかなという気がしました。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。また、「初の著者『徹する力』を2月26日に上梓した。
【PHOTO】日本 10-0 ミャンマー|ミャンマーを相手に大迫の5得点などで大勝!最終予選進出を決める重要な勝利に
【PHOTO】ワールドカップ予選6試合連続得点!2ゴールを決めた南野拓実!
クロスが上がるシーンでは、味方がどこに入って行って、相手がどこにいて、最後のところでクロスを上げる選手がどういうボールを上げそうか。速いボールなのか、高いボールなのか、マイナスなのか、蹴るボールの種類を蹴る直前に判断してポジションを取る。長友選手は、見て、考え、予測し、実際に動き出すことが上手くできていて良かったと思います。
テレビにはあまり映らない部分でもありますが、切り替えの早さ、3人目の動き出し、ポジショニングと細部にまで意識の高さを感じられました。
こうした点差のついたゲームでもそこが徹底されていたのは、もちろん、チーム内の競争もあると思います。自分が試合に出たい。出続けたい。勝ちたい。そういった個人個人の意識の高さもありますし、それを選手に求めている監督のマネージメント、攻守の切り替えやポジショニングなど絶対に相手に譲らないというか、そこだけは徹底させるマネージメント力の高さ、というのも感じます。
2次予選突破が決まりましたが、国内組も合流する今後は、さらに競争が激化することを期待します。
ミャンマー戦に出場した選手たちもポジションを譲らないという気持ちもあるでしょうし、プレーの精度が低かったら代えられてしまうという危機感も当然持っていると思います。
間違いなくポジション争いがあること自体、選手にとって、良い緊張感、良い危機感が生まれます。最終予選、本大会に向けて、日本がレベルアップしていく上では、さらに競争が続いていくことが一番大事になってくるでしょう。
そんな意識が、海外組と呼ばれる選手たちの、日本代表を長く背負ってきたという選手たちのプライドだと思いますし、世の中がコロナ禍の状況で、テレビを通じて何か伝えたい想いもあったのかなという気がしました。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。また、「初の著者『徹する力』を2月26日に上梓した。
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