• トップ
  • ニュース一覧
  • これでいいのか? 吉田麻也が見据えていたアジアの未来。協会は現場の声を議論の俎上に載せるべき

これでいいのか? 吉田麻也が見据えていたアジアの未来。協会は現場の声を議論の俎上に載せるべき

カテゴリ:日本代表

加部 究

2021年05月29日

「連続二ケタゴール」は、「これでいいのか?」と訴えかけるには十分な議題対象になった

ミャンマーに対して手を抜かずシュートの雨を降らせた日本。モンゴル戦に続く大勝で最終予選進出を決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

「この選手がこんなに成長したのか、と新しい発見が出来れば嬉しい」と話す森保監督は、反面こうして格差のある試合でも序列を崩そうとしない。それは「順番を待たなければいけない」と言い続けたジーコ元監督に似ている。積極的に競わせるというよりは、現中心選手のプライドを大切にする。それは現役時代に故障中でもブラジル代表のテレ・サンターナ監督に信頼され続けたジーコの実体験が原点になっているという。確かに故障を乗り越えたジーコは、ワールドカップ本大会でもファーストタッチから素晴らしいスルーパスを見せた。
 
 だがこのやり方は、逆に代謝の遅れや下から突き上げる新しい選手たちの競争意欲や勢いを削ぐリスクも招きかねない。例えば長年懸案になっている大迫不在時の対案は、こういう試合でこそ提示されるべきだし、予め攻撃時間に偏ることが想定されるなら4-3-3のオプションは、もっと早い時間帯から試しても良かった。

 ただし吉田が話すように「連続二ケタゴール」は、「これでいいのか?」と訴えかけるには十分な議題対象になった。現場の努力を、トップは議論の俎上に載せる義務がある。それが本当の日本サッカーの強化になる。

文●加部 究(スポーツライター)

【PHOTO】日本 10-0 ミャンマー|ミャンマーを相手に大迫の5得点などで大勝!

【PHOTO】ワールドカップ予選6試合連続得点!2ゴールを決めた南野拓実!

【PHOTO】大迫半端ない!5得点をあげたエース・大迫勇也を大特集!
【関連記事】
【セルジオ越後】2次予選は日本にとって不運な組み合わせ。二ケタ得点の試合を何回も見せられても…
金田喜稔がミャンマー戦を斬る!「目の前の敵を見て戦っていたのか? 当然の完勝劇から伝わる高い志」
なぜ久保建英をミャンマー戦で先発起用しなかったのか【編集長コラム】
【日本10-0ミャンマー|採点&寸評】大迫が圧巻の5ゴール!! 先発抜擢の板倉も猛アピール
【ミャンマー戦|戦評】力の劣る相手への“全力勝負”。賛否は分かれるも見えた指揮官の信念

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ