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【松本】なにかが起きる“前田ゾーン”。リオ五輪行きを狙うレフティの進化が止まらない!

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年05月17日

「憧れではなく、そこに“行きたい”」

ゴール後はベンチに向かって走り、反町監督と歓喜を分かち合う。「感謝の気持ちと、これからも続けます、ということを伝えたかった」(前田)。写真:徳原隆元

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 結果を出したことで、さらに貪欲になる。
 
 新潟戦で決めた時は「欲が出てきた」と話していたが、今回の神戸戦のゴールで「もっと欲が出てきた」。
 
 その欲を具体的に説明すれば、「もっとゴールが欲しい」のひと言に尽きる。
 
「なんていうのかな……気持ち良いというか、この嬉しい気持ちを大事にしていきたい。(ゴールの)形もひとつにこだわらず、こぼれ球でもいいし、ヘディングでもいい。いろんなパターンで点が取れる選手になっていきたい」
 
 目標とするゴール数は特に決めていないが、「5試合で1点のペースから、3試合で1点とか。そういう風にしていきたい」。得点源として確実に計算できる存在となれば、チーム内の位置付けもさらに盤石となるだろう。
 
 そうした活躍を続けていれば、次のステージも見えてくる。20歳の前田は、世代的にリオデジャネイロ五輪を目指すU-22代表候補のひとりであり、本人も「憧れではなくて、そこに“行きたい”という強い気持ちは持っています」ときっぱり言う。
 
 対戦相手の神戸には、U-22代表の常連のひとり、岩波拓也がいて、「間違いなく(意識していた部分は)ありました」。加えて、「タク(岩波)も『前田直輝を止めます』みたいなことを言っていたらしいですけど」という戦いにおいて、岩波の目の前でチームを勝点3に導くゴールを決めてみせた。U-22代表を率いる手倉森誠監督に対して、絶好のアピールになったはずだ。
 
 試合を重ねるごとに着実に力をつけ、自信を深めている若きアタッカーのさらなる飛躍から目が離せない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
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