FWでは、23得点・10アシスト(第37節終了時点)という圧倒的な数字でインテル全得点の4割に絡んだだけでなく、ビルドアップ時には圧倒的なフィジカルを活かして前線の基準点となって縦パスを収め、プレッシングでも献身的に働くなど、あらゆる面でスクデット獲得のシンボルとなったロメル・ルカクが文句なしの選出。今シーズンのMVPも、彼以外には考えられない。
スタメンより途中出場が多いにもかかわらず、22得点・9アシストと、ルカクにほぼ肩を並べる数字を残したルイス・ムリエル(アタランタ)には、「セリエA史上最強のスーパーサブ」という称号を捧げたい。出場63分あたり1ゴールというのは途方もない記録である。
「セリエA史上最強のスーパーサブ」の称号に相応しい活躍を見せたのは?
FWの3人目は、ダントツの29ゴールで得点王を確実にしているクリスチアーノ・ロナウド。ユベントスに移籍してからの3シーズンで公式戦100得点の大台に乗せてきた事実が示す通り、こと「ゴールを決める」ことに関しては、36歳を迎えた今もなお世界最高峰の水準を保ち続けている。
文●片野道郎