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「Jクラブの選択肢もあったけど」タレント続出の神村学園、“6年教育”で目指すのは全国制覇ではなく…

カテゴリ:高校・ユース・その他

竹中玲央奈

2021年05月07日

「全国優勝」ではなく、見据えるのはその先

九州中学校U-14サッカー大会では優勝を飾った神村学園中。さらなる躍進も期待されるチームだ。写真:竹中玲央奈

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 彼だけでなく多くの選手が技術を重視した攻撃サッカーに憧れ、神村学園の門を叩いてきた。もちろんチームで全国を取る、進学先の高校でまだ成し得ていない選手権制覇を目指している。

 ただ、必ずしも“頂点を取ること” を見ているわけではない。

「子どもたちは優勝したいと言いますけど、代表に入ってくれたほうが僕らは嬉しい。試合に勝ってもちろん嬉しいですけど、一番嬉しいのは子どもたちが他の指導者から評価されることですね」(松本監督)

 中学、高校で終わりではない。だからこそ、あえてここでの結果は強く求めない。この先の長いサッカー人生において、誰からも評価される選手へ。そこに主眼を置いて指導を進めた結果、基礎技術にはじまり、局面での判断やポジショニングの質に徹底的にこだわっているのだ。
 
「ボールをずっと握って、見ている人が楽しいサッカーを目指すというのが、中高で目指しているものではあります。そのために、『止める・蹴る』の積み重ねをします。右足と左足で短いパスから長いパスまで、そこの質を高めていく。でも、僕らが指導で携われるのは3年~6年程度。その後に進んだチームの指導者に好かれるようになってほしいと。そのためにベースをしっかり叩き込んだうえで、サッカーをしてほしいと思っています。いろいろな戦術に適応できて、いろいろな指導者に好かれてほしい。そのための基礎技術、戦術理解度などのベース作りに力を入れています」(松本監督)

 上述した大迫や福田を皮切りに、連続して多くの選手がプロの舞台へ羽ばたいていく気配を筆者自身、強く感じている。鹿児島の地で力を伸ばす神村学園中の躍進に、ぜひ注視してほしい。

取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
 
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