高校最後の試合で味わった悔しい想い「大学でなんとしても日本一を手にしたい」
「最初は右足で前にトラップしてそのままファーサイドにシュートを打ち込むことを考えていたのですが、パスが短くて、右足のトラップが足元に入った。DFも右からも左からもきていたし、GKが前に出てくるのが見えたので、『ニアの方が(得点する)確率が高い』と、コンパクトなスイングでゴールニアに流し込もうと思った」
ゴール前の状況を瞬時に分析した安斎は、右足のインサイドで丁寧に合わせて狙い通りニアサイドのゴールネットを揺らした。
しかし、デビュー戦で初ゴールというド派手な活躍を見せたが、76分に左足ふくらはぎが攣ってそのまま同じ1年のMF光田脩人との交代と余儀なくされた。さらに後半アディショナルタイム5分にカウンターから痛恨の同点弾を浴びたことにより、安斎は勝利のヒーローとはなれなかった。
「早く試合に出たいと思っていて、その中で光田が先にデビュー(第3節にスタメンデビュー)をしたのは悔しい気持ちがありましたが、今日こうしてスタートが切れたのは良かったと思います」
試合後、安斎はこう振り返ったが、その表情に充実感はなかった。その理由は安斎がミックスゾーンに来る前に外池友亮監督は安斎を讃えつつも、「3連戦の2戦目でターンオーバーの意味合いもあった」とスタメンを入れ替えた理由を口にしたように、今回のスタメンは完全なベストメンバーというわけではなかった。その事実を彼自身は理解していた。
ゴール前の状況を瞬時に分析した安斎は、右足のインサイドで丁寧に合わせて狙い通りニアサイドのゴールネットを揺らした。
しかし、デビュー戦で初ゴールというド派手な活躍を見せたが、76分に左足ふくらはぎが攣ってそのまま同じ1年のMF光田脩人との交代と余儀なくされた。さらに後半アディショナルタイム5分にカウンターから痛恨の同点弾を浴びたことにより、安斎は勝利のヒーローとはなれなかった。
「早く試合に出たいと思っていて、その中で光田が先にデビュー(第3節にスタメンデビュー)をしたのは悔しい気持ちがありましたが、今日こうしてスタートが切れたのは良かったと思います」
試合後、安斎はこう振り返ったが、その表情に充実感はなかった。その理由は安斎がミックスゾーンに来る前に外池友亮監督は安斎を讃えつつも、「3連戦の2戦目でターンオーバーの意味合いもあった」とスタメンを入れ替えた理由を口にしたように、今回のスタメンは完全なベストメンバーというわけではなかった。その事実を彼自身は理解していた。
「正直、これが本当のスタメンかどうかは分からないのですが、これからどんどん試合に絡んでいく上では、今日というのは自分にとって大きなターニングポイントになると思っています」
安斎にとって、ポジティブな要素が多い試合だったことは間違いない。だからこそ、これを今後に繋げていき、自身の目標を達成するために研鑽を続けていく。最後に彼はその決意を改めて語ってくれた。
「これからの目標は僕が成長をして、点をとって勝利に導ける選手になりたい。その先日本一があると思っています。高校最後の試合(選手権決勝、山梨学院にPK負けで準優勝)で本当に悔しい結果で終わってしまったので、大学でなんとしても日本一を手にしたい。そのためにやるべきことは全てやるつもりです」
3月の決意表明から、さらにステージを上げた目標を口にした。安斎颯馬は日々進化を繰り返すことで、自身が求めるステージへ駆け上がっていく。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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