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「最後まで擁護した選手は2人だけ」ついに無冠で解任のモウリーニョ、“時代遅れ”を自認しながら己のスタイルに固執し…【現地発】

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2021年04月28日

代表のチームメイトから悪評を耳にしていた選手たちが疑うほどの“変貌”も…

 モウリーニョはトッテナムの監督就任時に「わたしは変わった」と発言し、実際当初は、愛想よく振る舞う努力も見せていた。ユナイテッド時代には選手たちと様々なトラブルを抱えていたが、その全ての原因は長年腹心として仕えたルイ・ファリアをはじめとする旧コーチングスタッフにあったと吹聴していた。

 代表のチームメイトから悪評を耳にしていたトッテナムの選手たちはこのモウリーニョの変貌を半信半疑で見守った。結局、平穏な日々は長続きせず、昨シーズンの中断前に亀裂が入り始め、最終的にはハリー・ケインとピエール=エミル・ホイビェアの2人を除き、ロッカールームで擁護する者はいなくなった。
 
 レビー会長がモウリーニョを招聘したのは、その人気にあやかったからでもあった。トッテナムをチャンピオンズ・リーグ(CK)常連チームに押し上げた段階で、20億ユーロ(約2500億円)でクラブを売却するというのが彼の算段であり、そのためにはメディアに取り上げられる機会が増し、マネジメント力を高めることが不可欠であると考えていた。その意味ではカリスマ型のリーダーであるモウリーニョは打ってつけの人材だった。

 CLの出場権獲得はもはやノルマで、さらに2018-19シーズンにマウリシオ・ポチェティーノ政権の下で成し遂げたファイナル進出を上回ることをも求めた。しかし、現実はプレミアリーグで32試合を終えて7位にとどまり、ヨーロッパリーグ(EL)でもディナモ・ザグレブ(クロアチア)の前にラウンド・オブ16で敗退(トータルスコア2-3)。

 しかもその敗戦を境にモウリーニョの選手たちに対する風当たりが強まり、ロッカールームの雰囲気は悪化する一方だった。チーム周辺を飛び交う火の粉がクラブにも降りかかりはじめ、レビーは決断に踏み切ったのだった。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事を翻訳配信しています。
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