昨季CL決勝での悔しさをぶつけたエース
そして、ネイマールは、自分自身の失敗にリベンジを果たした。
直前のリーグ戦、リール戦(0-1)でキレてしまったネイマールには、フランス中から怒りと憤懣が噴出。レッドカードで退場した後も廊下でケンカをしたため、前科も考慮され、「3試合出場停止うち1試合執行猶予」と厳しい処分が下されていた。
パリSGのOB、ジェローム・アロンゾは、「パリSGはエムバペ、ネイマールという世界トップ5に入る選手を2人も擁していながら、バイエルンを倒せるかどうかわからないと疑問符をつけられている」と語り、厳しく戒めのプレッシャーをかけたほどだった。
このためネイマールは、雪が降ろうが削られようが、黙って完璧な試合をするしかなかった。そしてそれを、彼は実行に移した。エムバペへの見事なアシスト(3分)とマルキーニョスへのインスピレーションに溢れるアシスト(28分)だった。その後はしきりに足を痛がったが、きっかり90分までピッチに立った。
直前のリーグ戦、リール戦(0-1)でキレてしまったネイマールには、フランス中から怒りと憤懣が噴出。レッドカードで退場した後も廊下でケンカをしたため、前科も考慮され、「3試合出場停止うち1試合執行猶予」と厳しい処分が下されていた。
パリSGのOB、ジェローム・アロンゾは、「パリSGはエムバペ、ネイマールという世界トップ5に入る選手を2人も擁していながら、バイエルンを倒せるかどうかわからないと疑問符をつけられている」と語り、厳しく戒めのプレッシャーをかけたほどだった。
このためネイマールは、雪が降ろうが削られようが、黙って完璧な試合をするしかなかった。そしてそれを、彼は実行に移した。エムバペへの見事なアシスト(3分)とマルキーニョスへのインスピレーションに溢れるアシスト(28分)だった。その後はしきりに足を痛がったが、きっかり90分までピッチに立った。
ノックアウトラウンドでフランスのクラブがバイエルンを下したのは、1969年のサンテティエンヌ以来。半世紀以上なかった一大快挙だ。降りしきる雪もロマンをかきたてた。あれほど攻められても落ちなかった「パリ城」も伝説になった。
ヨーロッパカップ戦の直近103試合の統計によれば、敵地を3-2で制したチームが次ラウンドに進出する率は95%とかなり高いという。
だが、歴史は常に書き続けられる。最近はルモンタダも多い。しかも相手はバイエルンだ。パリは1週間後、もう一度英雄になれるだろうか。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI
ヨーロッパカップ戦の直近103試合の統計によれば、敵地を3-2で制したチームが次ラウンドに進出する率は95%とかなり高いという。
だが、歴史は常に書き続けられる。最近はルモンタダも多い。しかも相手はバイエルンだ。パリは1週間後、もう一度英雄になれるだろうか。
取材・文●結城麻里
text by Marie YUUKI