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紆余曲折のサッカー人生を歩んできた南葛SC新キャプテン。チームを導くポジティブ思考と人間性を育んだ経験値

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2021年04月12日

「GKは攻撃のはじめの一歩」

昨季は関東社会人大会を優勝して関東リーグ2部昇格を決めた。今季も攻撃的なサッカーで1部昇格を目指す。写真:滝川敏之

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「ポジティブ」は大河原弘樹というプレーヤーの本質なのかもしれない。

 もともとはFWだった。小学生の時、チームのGKが風邪をひき、じゃんけんで負けて代わりにGKをした。当時の背の順で「前から3番目くらい」と小柄だったが、活躍したことで認められ、FWとGKを両方するようになった。当初は点を取る方が好きだったが、「シュートを止めた時の喜び。味方が『やられた!』と思った時にバチッと止める快感」の虜になっていく。奇しくも誕生日は、メキシコの伝説的GK、ホルヘ・カンポスと同じ10月15日。自身がFW出身ということもあってか、カンポスのような攻撃的GKに志向していく。

「カンポスのように、背が小さくてもできることを武器にしたいと。機を見て守備範囲を飛び出すとか、ビルドアップとか、パントキックでカウンターの起点になるとか。それらができれば通用するかと」

 昨シーズンの5節、エリース東京FC戦の3点目。ボールの失い方が悪く、カウンターとなるスルーパスをDF背後に通された。その時、咄嗟に飛び出し、前線に残る右SBの加藤颯人に強烈かつ正確なキックをダイレクトで通した。これがカウンター返しとなり試合を決めるゴールにつながった。

「生涯最高のインサイドキックでした」
 と本人も会心のプレー。守るだけでなく常に「GKは攻撃のはじめの一歩」と意識している男の真骨頂がここで出た。

 真面目でシャイ。周囲からはそう見られがちだ。だがその実、人一倍負けず嫌い。表には出さないが、心のうちはアグレッシブでポジティブな姿勢に満ちているのだ。
 
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